ハリさんがTシャツ作ってるうっ!
読者にプレゼントするためなんだってよー。

どんなデザインにしようかな。

みなさんこんにちは。ジャコメッティです。

いやあ、ずいぶん間があいちゃいましたね。
早くしないとTシャツの季節に間に合わなくなっちゃう。
ここからはテンポアップしますよん。

さて、ぼくは「手作りTシャツ」をつくって
プレゼントする、ってことになってるんですけど、
そう聞くと、こんなものになるんじゃないかと
想像する方もいらっしゃるかも知れません。


マジックで手書きとか。
こんなの送られたらイヤだなあ。


いやまさかあなた、いくら手作りだからって、
こんなことにはなりませんよ。
素人ではあるけれど、市販のものに劣らないものを
目指しておるのです。

じゃあいったい、どんなのをつくろうとしてるのか?
デザインの過程を、順を追って見てみましょうか。

◆パーツを集める。


ほぼ日には、Tシャツをデザインするにあたって、
使えるパーツがたくさんあります。
アッキィさんがつくってくれためざしアイコンを含めて、
使いたいものを集めてみました。

その1 めざしアイコン




その2 1101.comのロゴ



その3 おさるのマーク



その4 キーワード「Only is not lonely」

その5 鼠穴をフィーチャー。「TOKYO NEZUANA」

その6 2周年記念をあらわすもの。

キーワード、TOKYO NEZUANA、2周年記念マークは、
自分でデザインしてみることにします。

◆Tシャツの色を決める。

ほんとはデザイン考えながら色を決めるんだけど、
今回は決めうちで、にします。
理由はカンタンで、ぼくがいま着たい色だから。
って勝手ですけど、まあそういうもんです。こういうのは。
自分が着たいのをつくる、っていうのが基本。

黒が男性用、赤が女性用っていうのが普通っぽいけど、
その逆もいいかな、と思っています。

◆レイアウトしてみる。

デザインするにあたって、ひとつだけ決めてたのは、
胸にバンとロゴやマークをあつめるのはヤだな、
それはやめよう、ということでした。
もう飽きちゃったというか。
で、こんなのを考えてみました。

オモテ面その1


←右胸部分の拡大です。

ちょっとスポーツっぽいというか、
ユニフォームみたいな感じですね。
うん、自分が着るとしたら、悪くない。
このレイアウトで、ちょっとちがうのも考えました。

オモテ面その2


←右胸部分の拡大です。

オモテ面その3

めざしを使わないパターン。
このほうがスッキリするといえばするかな。
かなり好きな感じです。


しかし、これだけだと2周年の
スペシャルなTシャツとしてはちょとサミシイ。
そうだ、背中にもなんか入れてみよう。
ということで、こうしてみました。

ウラ面その1


←背中部分の拡大です。
シェフ武井さんはこれを見て、
「コム・デ・ギャルソン」みたいだ、と言ってました。


もうちょっとちがうのも考えてみよう。
こんなのはどうだろう。

ウラ面その2

キーワードを背中にしょって。
これはこれでカッコいいかもなあ。


ふむ。端正な感じでいいかも。
でももうちょっと、ちゃめっ気みたいなものが
あってもいいかな。

ウラ面その3

2周年だから02の背番号ってわけです。
スポーツっぽさを加速させようってわけですね。


これを見たROCK西本さんが、
「おお、スポーツっぽいの、いいっすね。
 オレ、自転車好きっすから、サイクリングっぽいの、
 どうっすか」
なるほど。では西本さん仕様で
ゴージャスにこんなのはどうでしょう?

オモテ面その4


←右袖部分のワッペン。

←左袖部分のワッペン。
ほとんどサイクリングシャツですね。
ぼく自身は抵抗ないんですけど...


西本さん、大喜びです。
ん。
いやしかし、こんなの、みんなはもらって喜ぶのかな?
ちょっと頭を冷やして、エスプリっぽいのを。

ウラ面その4


←背中部分の拡大です。

おお。これ、好きですね。ぼくは。
どこがエスプリかと言われても困るんですが。

こうして、いくつか案を考えたわけですが、
Tシャツをつくるときに一番おもしろいのは、
このデザインを考える過程ですね。
いくらでも遊んでいられる気がします。

でも、いつまでもやってるわけにはイカンので、
決めなきゃいけません。

どうでしょう、みなさんならどれが好みですか?
なるべくほんとに着ていただけるものを
つくりたいと思っていますので、
もし、これが欲しいっていう方がいらっしゃったら、
ご希望を教えていただけませんか?
オモテ、ウラ、どっちかだけでも結構です。
あて先は、postman@1101.com まで。
よろしくお願いしますね。

あ、枚数そんなに作らないので、ご希望をお聞ききしても、
当たるとは限らないんですけども...

次回は、いよいよ制作作業に入ります。
実践的な内容のレポートができると思いますよ。
それでは!


ヒマな方におくるTシャツコラム 第1回

みなさんはプリントTシャツを買うとき、
何をポイントに見ていますか?

絵柄がかわいいとか、書かれているコトバがいいとか、
いろいろありますよね。
そういうのはもちろん個人の好みなわけだけど、
なんとなく、そのときどきの傾向みたいなものはある。

たとえば、アーティストとかデザイナーが描いた
すごくキレイでよくできた絵がプリントされた
Tシャツってありますよね?
そういうの、ぼくは今着る気にならないんです。
どちらかというと、工業製品のロゴマークなんかが
ポンと置かれているようなのが、グッときます。

コトバを書いてあるやつだと、そうだなあ、
反社会的だったり、皮肉っぽかったり、
メッセージ色がちょっとでもあると、もうダメですね。
これはわりと昔っからそうなんですけども。
ぼくが今までで一番ショックを受けたのは、
ごくフツーの書体で、胸に「Alaska」と入ったヤツ。
え、そんなののどこがいいのかって?
いやだって、アラスカですよアラスカ。
ぜんぜん意味わかんないじゃないですか。
いや意味はアラスカなんだけど、
それをTシャツにするってどういう意味があるのか。
それを胸につけて街を歩くって、
一体どういうことなのか?
ってつい考えちゃう。

まあ、ここまで極端というかミニマルな表現でなくても、
わりとさりげなかったり、意味性が少ないTシャツが、
最近では多くなってきた気がします。

ぼくはTシャツってメディアの一種みたいに思ってるし、
そう言ってる人もいるけど、その性格は、
ずいぶん変わったんじゃないかと思っています。
メッセ−ジ性が強いメディアだったのが、
何かこう、もっと違ったものになってきてる。

なんというか、いまの若い人って、
Tシャツを、CDとかそういう嗜好品と同じように
考えている気がするんですよ。

(つづく)

2000-07-08-SAT

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