山下 |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
ええと、ど、どうしようかな、
こういうのって
何から聞けばいいんですかね。 |
斎藤 |
出会い、とか? |
山下 |
あ、いいですね、それ聞かせてください。 |
斎藤 |
5年くらい前に、
駄菓子屋で見つけたんです。 |
山下 |
え? 駄菓子屋? |
斎藤 |
そう、上野方面の。駄菓子屋って、
なんかこう、
えげつないオモチャとか
売ってるじゃないですか。 |
山下 |
ああ、ありますね、
グロいのとか下ネタ系とか。 |
斎藤 |
そうそう。そういう、
えげつないものの中にね、
なぜかこいつが、
ポツンと立ってたんですよ。
それを、見てたら、もう‥‥
「僕がこいつを
救わなくちゃいけない!」って。 |
山下 |
あ、わかります、そういう心理。 |
斎藤 |
で、救い出して‥‥つまり買いまして、
そのときはバイクで移動してて
カバンとか持ってなかったもんですから、
こいつをシャツの中に押し込んで、
その場から逃げるようにして帰りました。 |
さて、ここまでで僕、
まだカワイイを言っておりません。
ピンときてないんですね、正直。
それどころか、店内の視線を気にしていたりします。
とにかくもっと聞いてみましょう。 |
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山下 |
ええと‥‥では、
斎藤さんがこれをカワイイと思うポイント、
教えていただけますか。 |
斎藤 |
ポイント、ポイントは‥‥
リアルなところでしょうか。 |
山下 |
たしかに、リアルですよねえ。
すっごくそれが気になってました。 |
斎藤 |
この、手とか。
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