おしい!食べられるんです!
タマキクラゲ食毒不明

ぼくは、群馬県で生まれ育ったのですが、
群馬県で子ども時代を過ごした人は、おそらく、
上毛かるたの読み札を暗記したと思います。

もう四半世紀も昔の話ですが、
オーストラリアのシドニーで暮らしていたとき、
たまたま飲み屋で知り合った日本人が群馬県の出身で、
上毛かるたの読み札の話題で盛り上がったのでした。

読者の皆さまも、
もし、群馬県出身者と出会ったら、
上毛かるたの「つ」は?
とか、適当に質問してみてください(笑)。
答えられる人は、ほぼ確実に、群馬県人です。

それはそうと、唐突ではありますが、
タマキクラゲはコンニャクにそっくりですよね。
見た目だけではなく、人差し指で突っついてみると、
ぷにゅっとした感触もコンニャクそのものです。

タマキクラゲは、春から秋にかけて、
ミズナラやブナなど、広葉樹の枯枝から、
たくさん発生します。

きのこ(子実体)は、
ゼラチン質で、黄褐色〜褐色〜赤褐色。
球状、薄板状、茶碗状など、極めて多様な形態で、
寄り添い、押し合いながらも、融合することなく、
一つひとつ、それぞれが、成長していきます。

いくつかの図鑑や、
インターネットサイトなどでは、
食用としている場合もあるのですが、
食用と明示していない図鑑も多々あるので、
ここでは、食毒不明、としました。

もし、見つけた場合には、食べる、というより、
多様な形状や独特な手触りを楽しみましょう!

キクラゲの仲間のきのこは、通常であれば、
こんにゃくや寒天のようにぷるぷる状態ですが、
乾燥すると、膜状になったり、
ニカワや軟骨のように固くなったりするので、
膠質菌類(こうしつきんるい)と呼ばれています。

ちなみに、
コンニャクの原料となるコンニャクイモは、
およそ9割が群馬県で生産されているんです。
上毛かるたの「ね」は、
「ねぎとこんにゃく下仁田名産」
なので、ありますよ。

ちなみに、ちなみに、
本文中で触れた、上毛かるたの「つ」は、
「鶴舞う形の群馬県」です。
上毛かるたの大会で取り札が同数の場合、
「つ」を持っている人が勝ち!
というルールがあるんですよ。
群馬県人以外、絶対知らないよなあ(笑)。

そうそう、
このタマキクラゲの写真を撮影したのは、
阿寒湖周辺ではなく、群馬県です!
と、言いたいところですが、
本当のところは、岩手県です。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。