正解、食べられます!
コガネカレバタケ食

北海道は阿寒湖で暮らしていると、
けっこう多種類のきのこと出会えるのですが、
SNSなどにアップされる写真などを見ると、
見たことも聞いたこともないきのこがたくさん!
「ああ、あのきのこの写真を撮りたい!」
と、悶絶することも少なくありません(笑)。

生息域が広範囲のきのこがあれば、
狭いきのこもあるわけで、そうなると、
日本の各地域に特化した図鑑などがあると、
とても重宝するわけです。

例えば、北海道のきのこを調べるなら、
『北海道のキノコ』(北海道新聞社)
『新装改版 北海道きのこ図鑑』(亜璃西社)
が、とにかくオススメ。
北海道至上主義(笑)が前面に出つつも、
全国的にも普通に使える図鑑ではないかと。

まあ、日本で見られるきのこは、
1万種とも数万種とも言われてますが、
名前が付いているのは、わずかに3000強。
つまり「未知」のきのこの方が多いわけで。

春から初夏にかけては、
東北地方の森を歩くことが多いのですが、
その時期に、毎年見ているものの、
いつも使っている数種の図鑑には掲載されておらず、
「春のあいつ」と呼んでいるきのこがいるんです。
(もっと本気で調べろよ……)

ところが、ふとしたきっかけで、
名前がわかっちゃったんです……(笑)。

ぼくの尊敬する先輩にして、
NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会
通称「おいけん」の理事長を務める河井大輔氏が、
野草、樹木、コケ、シダに続き上梓したきのこ図鑑、
『奥入瀬渓流きのこハンドブック 〜全3巻〜』
(写真も解説も本当に素晴らしいです!)
をパラパラとめくっていたら、
「春ー初夏篇」に掲載されているじゃありませんか!

灯台下暗し! とはまさにこのこと。
それが今回ご紹介する、コガネカレバタケです。

コガネカレバタケは、春に、
アカマツ林内腐植土上、ブナ林内落葉上などで発生。
群生することもしばしばです。

傘は経3〜5cmくらい。
丸山形から平らに開き、やがて縁部が反り返ります。
表面は平滑で、鮮黄色〜黄土色。

傘裏のヒダは、黄色く、幅が狭くて密。

柄は長さ4〜8cmくらい。
細長く、やや扁平で、根本はやや膨らみ、中空。
色は傘とほぼ同じです。

食。

比較的おいしい、とのことですが、
もし、見つけた場合でも、
食用にする場合は慎重に……。

それにしても、けっこう色々な地域で、
きのこの図鑑は発行されているようなので、
いつか、お金に余裕があれば、
集めてみたいと思っています。

ちなみに、
『奥入瀬渓流きのこハンドブック』などは、
奥入瀬渓流沿いにある奥入瀬渓流館のショップ、
または、
NPO法人奥入瀬自然観光資源研究会のHPで、
購入することができます。

隠花植物が好きな方で、東北地方を訪れるなら、
きっと素晴らしいガイド役になるのではないかと。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。