不正解、食べられません!
ツガサルノコシカケ食不適

冬至は1年でいちばん昼間の時間が少ない日であり、
この日から日照時間が長くなっていきますから、
年が明けて、1年でもっとも寒い時期を迎えても、
なんとなく、心に余裕ができるような気がします。
太陽の光は心にも影響を与えますよね。

北海道の阿寒湖周辺の冬の寒さは、
日本有数と言っても過言ではありません。
最低気温が -20度を下回るのも当たり前ですし、
最高気温が -15度なんて日も。
最低気温ではなく、最高気温ですよ!
他人事みたいですけど、すごく寒いです……(笑)。

そんな寒い日々が続く真冬でも、
フィールドを歩くのは楽しいです、はい。
ただし、北海道の冬の寒さは内地とは異次元なので、
服装や装備には気を使う必要があります。

ただし、あまりに着すぎると、
かえって逆効果になってしまうことも。
汗をかくと、衣類についた汗が凍って、
そりゃあ大変なんです……。

少し寒いくらいの服装で行動して、
休憩するときにアウターを1枚着込む、
という感じがおすすめです。

保温ポットに熱いお茶(お湯)、
そして、使い捨てカイロではなく、
昔ながらのハクキンカイロがあると重宝します。

スノーシューをはいて、
峠付近のなだらかな起伏の山を歩いていると、
アカエゾマツに、雪の帽子をかぶった、
サルノコシカケの仲間を発見!
向こうに白くそびえるのは雄阿寒岳です。

その、カチカチに硬いきのこ、
ツガサルノコシカケは、多年生なので、
森のあちこちで、1年中見ることができます。

マツ、モミ、トウヒなどの針葉樹、
また広葉樹の、立木や枯木から発生し、
幹ぐされ病を引き起こします。
(腐朽部は褐色立法状に)

はじめは白い半球状(表面から水滴を分泌)で、
次第に平らな半円状となり、
扁平または馬蹄形の傘が張り出てきます。
傘の表面は赤褐色〜ほとんど黒色になりますが、
縁は厚く黄白色で、赤褐色が残ります。

傘の下面は、帯黄白色で、
小さな孔がたくさん集まった管孔です。

大型のきのこで、
ときに、幅50cm、厚さ20cmにも成長します。

食不適。

固くてとても食用にはなりません。
「サルノコシカケ」というと、
漢方薬のイメージを持つ人がいるかもしれませんが、
ツガサルノコシカケに限って言うなら、
薬効も期待できないようです。

ちなみに、
北海道はいつ訪れるのがおすすめですか?
と、聞かれたらは、ぼくは、迷わず、
冬!とお答えします。

きのこは少ないし、寒いけど、
風景も、食べ物も、サイコーですぜ。

このコンテンツでは、
				きのこの食毒に触れてますが、
				実際に食べられるかどうかを判断する場合には、
				必ず専門家にご相談ください。