北海道東部の阿寒湖から、
東北地方の青森県に移ってくると、
阿寒では終わりかけていた紅葉が、
まだまだ全盛期にはなっていないので、
イメージ的には近いと思っていた青森県が、
地理的にはそこそこ離れているんだなあ、と感じます。
先日、所用があって、群馬県に出かけた時、
時間は夜中に近づいていくのに、気温が上がりはじめ、
ああ、やっぱり、関東地方は暖かいんだなあ、と実感。
日本は広い!と、改めて思いました。
ちなみに、
阿寒湖と群馬県と青森県に拠点を持っていると、
青森県がちょうど中間点なんですよ。
阿寒湖からも群馬県からも650kmくらいなんです。
しかし、青森ってのはいい地名ですよね。
青い森、ですよ。
森好きにとっては最高の名前です。
で、青森を代表する森、と言えば、
もちろん、世界最大級のブナの森を持つ白神山地。
現在、日本海側と弘前市を結ぶ道路・白神ラインが、
工事のために通行止めになっているため、
なかなかブナの森の核心部には近づけないのですが、
(そもそも入林には許可がいるはず)
周辺地域でもブナの森の雰囲気を堪能できます。
この日訪れたのは、西目屋村のブナの森。
名瀑・暗門の滝のすぐ近くです。
今年はブナの実が豊作で、くまさんは大喜びかも。
地面を覆うほど実がたくさん落ちています。
落葉や、ブナの実の間に、ちいさなきのこがちらほら。
ブナの倒木は、きのこの「大好物」なので、
見つけたら、くまなく、チェックします。
と、言っているそばから、きれいなきのこ発見!
アカチシオタケの群落です。
アカチシオタケは、秋に、
ブナなど広葉樹の倒木や落葉上に発生します。
傘は径1〜2.5cm、灰黄褐色で中央部は橙褐色。
ヒダはやや間隔が広くて白色。
柄は長さ6〜12cm、橙朱色で根本に毛があります。
傘や柄を傷つけると、橙色の駅が滲みでてきます。
食不適。
まあ、この手のきのこは、
見た目がかわいいので、
食べるというよりはぜひ鑑賞しましょう。
おいしくなさそうですし。
白神山地は、この先、木々の葉が色づくと同時に、
葉っぱが落ちまくるし、雪が積もるし、
地面から出るきのこは探しづらくなりますが、
それでも、あと何回かは、
ブナの森へ通いたいと思っています。