ぼくは、きのこファンを自称しておりますし、
きのこの写真を撮ることが主な仕事でもあるのですが、
残りの人生をきのこに捧げるか? と、問われれば、
きっぱり「いいえ!」と答えます……(笑)。
そもそも、ぼくは、きのこだけではなく、
多くは森なのですが、きのこたちが生きている環境も、
一緒に撮影したいと思っているんですよ。
きのこだけでもなく、森だけでもなく、
きのこが生えている森が好きなんですよね。
ぼくは基本的に、北方志向というか北方偏愛で、
たまに仕事で大井川を越えることがありますが、
ほぼ1年中、北海道と北東北で過ごしているゆえ、
紅葉が終わって雪が積もりはじめると、
カメラの出番が急激に減ってしまいます。
もちろん、たまには、
スノーシューをはいて冬の森に出かけて、
寒さゆえの雪と氷の美しい冬景色を堪能しますが、
写真を整理したり、新しい本の企画を考えたりと、
机の上でMacに向かう時間が長くなります。
さて。
今年2024年に撮影した写真データの整理が、
9月中旬分まで終わったので、今回は、
その中からご紹介するきのこを選びました。
キサマツモドキは、夏から秋にかけて、
モミやトウヒなどやや高地・北方圏に生える針葉樹の、
不朽木から発生します。
傘はまんじゅう形から平開し、径は最大径15cm、
黄色の地に暗褐色〜オリーブ黒色の細かい鱗片が、
びっしりと覆っています。
ヒダは黄金色で、間隔がぎゅっと詰まって密です。
柄は高さ3〜7cm、色も鱗片も傘と同様です。
食不適。
食べられる、とする図鑑もありますが、
ただ毒がないというレベルのようで、
食べる価値がある味ではなさそうです。
最新の図鑑では食不適となっていますね。
初夏から秋の間はほぼ毎日阿寒の森を歩いている一方、
冬季はデスクワークが多くて運動不足になりがちで、
(東京へ行くと毎日けっこう歩きます!)
冬も毎日歩くようにと主治医に言われてますが、
(あと、お酒も控えろ、と……)
これが、なかなか……。
今年の冬は、
スノーシューとカメラの出番を増やすよう、
頑張ってみたいと思っております、はい。