小林秀雄のあはれといふこと

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。


其の七拾弐・・・・カップル

北小岩 「ワールドカップ、
 一戦たりとも気が抜けませんね」
小林 「そうやな。集中して観てるから、
 毎日くたくたや。
 さすがにワールドクラスのゲームは
 緊迫感が違うな」
北小岩 「遠くからはるばるお見えになった
 サポーターの方々も、
 それぞれいい味出していますね。
 夜の六本木は各国入り乱れて盛り上がってますが、
 やはり噂の方々も来ていらっしゃるのですか?」
小林 「たぶんな。
 まあ、今夜あたり六本木を流して確かめてみるか」
世界中のスーパースターが
スーパープレイを連発しているワールドカップ。
だが、来日している猛者はサッカー選手だけじゃない。
4年に1度、ワールドカップ開催国に世界各国から
ずば抜けたカップルたちが集まり、
夜の街でお互いの技を競い合う祭典が行なわれる。
それはワールドカップにちなみ、
『ワールドカップル』と呼ばれている。
小林先生と弟子の北小岩くんは
ワールドカップルを観戦しに六本木に繰り出した。
北小岩 「むこうからししおどしを持った
 外人カップルが歩いてきます。
 あっ、ししおどしを固定して、
 男性が竹の中に小便をし始めました!」
『カコ〜ン!』
小林 「快い音が響き渡っとるな。
 あれはワールドカップルに間違いないで。
 おっ、今度は女がパンティを脱いで
 小便を注ぎこんどる!」
『コ〜ン!』

それからが見事だった。
再び男、女、男、女・・・・。
六本木の街に、何度も何度も
心地よい音を響かせ続けたのだ。
北小岩 「あの方たちの膀胱は
 どうなっているのでしょうか!
 あんなに太くて節の間が長い竹なのに、
 もうかれこれ30回は鳴らしています!!」
小林 「うむ。さすがはワールドカップルや。
 とてつもない尿量を誇りよるな。
 ちょっとやそっと鍛えたからといって、
 あんなに出し続けられるもんやないで」
北小岩 「あれっ、あそこのお店、
 電球が切れてしまったようです。
 だけどあんなに高いところの電球じゃ、
 ハシゴがないと取りかえられませんね」
小林 「まあ見ててみい。
 ほら、外人のカップルが脱ぎ始めたで」
北小岩 「うわ〜〜!女性が男性のおちんちんを
 ハシゴがわりにして
 電球をかえています!!」
小林 「とてつもない大技や!
 あの男、屹立したモノ一本で
 女性の全体重を支えとる!!」
二人が世界のレベルに度肝を抜かれていると、
先ほどのししおどしカップルが
ハシゴカップルに近づいて行き固い握手をかわした。
女たちはパンティを、
男たちはブリーフを交換し、
それを履いて微笑みあっている。
お互いの実力を認めたのだ。



「ハ〜イ!」

突然、先生と北小岩くんの前に他の外人カップルが現れ、
話しかけてきた。
外人男 「実は彼女たちの陰毛には、
 種類の違う毛じらみが住んでいるですネ。
 そして彼らの陰のうにはタイプの違う
 インキンが寄生しているですヨ。
 つまりパンティや
 ブリーフを交換しただけじゃなく、
 自分の毛じらみと相手の毛じらみ、
 自分のインキンと相手のインキンも
 交換しているありますネ」
小林 「ふう〜。
 サッカーのユニフォーム交換は
 面白い慣習やと思って見てきたが、
 ワールドカップルたちは
 毛じらみやインキンまで交換しとるんやな」
外人女 「私たちもワールドカップルですが、
 あの人たちとは別のものを交換できますですヨ」
そう言うと外人カップルはおもむろに下着を下ろし、
おしりの穴とおしりの穴をくっつけ密閉した。
外人女 「アー・ユー・レディ!」
外人男 「オーケー!」
『プ〜〜〜〜!』

女は男のおしりの穴におならを送り込んだ。
すかさず今度は、
男が女のおしりの穴におならを送り込む。
次に女が男へ、再び男から女へ、
おならは一定のリズムでキャッ
チボールされた。

北小岩 「すっ、凄すぎます!
 ダイレクトにおならを交換しています!!」
小林 「これが世界のレベルや。
 目をかっぽじってよ〜く見ておくんやな!」


4年に1度開催国に集まり、
得意技を披露してお互いに健闘を称えあう
夢の祭典ワールドカップル。
小林先生も2006年ワールドカップには、
ワールドカップルとしてドイツに乗りこみ、
美人女性のパンティと
ブリーフを交換しようと目論んでいた。
だが、いくらパンティ好きの小林先生でも、
毛じらみ付きのパンティでは
自分には荷が重すぎると思いあきらめたのだった。
めでたしめでたし。

2002-06-23-SUN

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