どんっ どんっ
「お荷物で〜す！」
|
| 北小岩 |
「ありがとうございます！
縦長の大きな物が
二つでございます。
いったい何でございましょうか」
|
じろ〜
|
| 北小岩 |
「むっ、この送り主は！
先生、
大変でございます！！」
|
| 小林 |
「なんや。
ウハウハなスケベイスでも
送られてきたんか」
|
| 北小岩 |
「違います。
『香満薫（こうまんかおる）』
さんから
荷物が届いたのです」
|
| 小林 |
「なにっ！
香満といえば
お仕置き隊のＣＥＯやないか！」
|
| 北小岩 |
「ＣＥＯ？
お仕置き隊は
そんな大組織だったのですか」
|
| 小林 |
「隊が肥大して
シンジケートになった。
俺たちは巨大組織と
死闘してたんや」
|
| 北小岩 |
「そうだったのでございますか。
それにしてもなぜ香満さんから」
|
| 小林 |
「ちんちんを狙った
ミサイルかもしれん。
細心の注意をはらって
中を確かめてみい」
|
| 北小岩 |
「かしこまりました」
|
びりびりびり ぱらっ
|
| 北小岩 |
「手紙が落ちました。
え〜と。
『今までひどいことばかりして
ごめんね。
私たちもお二人のことが
憎くて攻撃していたわけじゃ
ないのよ。
おわびに一足早い
クリスマスプレゼントを
贈らせてもらうわ。
これからもよろしくね。
香満薫
★追伸
お二人のモノはご立派よ。
全裸になって
この鏡でもっと
ご立派な姿見せてね♥』
|
| 小林 |
「中身は姿見やな。
ヤツらもやっと
俺たちのセクシーな魅力に
気づき改心したか」
|
| 北小岩 |
「全身を写すと
なぜかおちんちんの部分が
丸い別の鏡になっております」
|
| 小林 |
「拡大鏡や。
さっそく試してみるか」
|
師弟は
生まれたままの姿（下の毛付き）になると
鏡の前に立った。
|
| 北小岩 |
「おちんちんが
己の実力の
数倍になっております！」
|
| 小林 |
「チン長が
30センチを超えたな」
|
すっすっ
|
| 北小岩 |
「鏡に近づくほど
股間に男の夢が宿ります」
 |
| 小林 |
「ほんとうや。
これで俺も世界一の巨・・」
|
パカッ ピタッ パカッ ピタッ
|
| 小林 |
「なんや？
股間の丸鏡が引っ込み、
ちんちんが向こうに出た
状態で、
鏡にカラダが
ごきぶりホイホイみたいに
くっついてしまった」
|
| 北小岩 |
「わたくしもでございます」
|
「お前ら何十年も進歩しない下等生物だな」
|
| 小林 |
「香満や！」
|
| 香満 |
「それは
チンチンホイホイミラーって
いうんだよ。
隊のみんな、
レッツチ〜〜〜ン！」
|
後方から
女子プロレスラーと見まがう女性たちが
多数現れ、担架を運ぶように
先生と弟子を姿見ごと持ち上げて走り出した。
|
| 北小岩 |
「どこに連れて
行かれるのでしょうか」
|
| 小林 |
「まったくわからん」
|
きききーっ
お仕置き隊の女性たちが突然止まった。
|
| 香満 |
「そこの川に放り込んで！」
|
| 小林 |
「こんなところに川があったか？」
|
| 北小岩 |
「ありません！」
|
いつの間にかアマゾンのような川が
つくられていたのだ。
「せ〜の〜！」
ドボン！ ドボン！
|
| 香満 |
「見かけが
アマゾン川みたいなだけじゃなく、
ちゃんと腹を空かせたピラニアが
うじゃうじゃいるから安心しな！」
|
| 北小岩 |
「おちんちんむき出しで
ピラニアがいるんじゃ
安心などできるわけ
ございません！」
|
ぴちゃ ぴちゃ ぴちゃ
|
| 小林 |
「ヤバい！
ピラニアが
近づいてきとる！！」
|
ガブッ ガブッ
|
小林＆
北小岩 |
「うお〜〜〜！」
 |
これまで数多のチンクライシスを
乗り越えてきた師弟。
今度ばかりは絶体絶命という気もするが、
ナニが起きようとも大勢に影響はないであろう。 |
読者のみなさま。
「小林秀雄、あはれといふこと。」を、
長きに渡りご覧いただきまして、
ありがとうございました！（ほぼ日編集部） |
