小林 |
「近頃、
町はずれに行ったか」
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北小岩 |
「行っておりません」
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小林 |
「見たことない建物が
できてたな」
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北小岩 |
「ストリップ劇場でしょうか」
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小林 |
「俺もそうかと思ったが、
違ったな」
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北小岩 |
「気になりますね」
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小林 |
「教会のような感じも
するな」
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北小岩 |
「どうしてでございますか」
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小林 |
「『はじめての日に
祈りを捧げる日』と
書かれていたな」
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北小岩 |
「今日でございますか」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「ストリップも、
ある種ロマンチックな
ところがございますが、
その言葉にもとても
ロマンを感じます」
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小林 |
「ストリップは、
オマンチックな
要素もあるが、
ともかく捧げに
行ってみるか」
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二人は両手とも中指と人差し指の間から親指を出し、
その手で建物に入っていった。
ぷゎ〜〜〜〜〜〜〜
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北小岩 |
「パイプオルガンの
荘厳な響きで
ございます」
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プツッ
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北小岩 |
「突然、
演奏がカットされました」
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牧師
さん
みたい
な人 |
「パイプカットオルガンは
いかがだったでしょうか」
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北小岩 |
「パイプカットオルガン?
思わず股間を
押さえてしまいます」
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牧師
さん
みたい
な人 |
「では
『はじめての日に
祈りを捧げる日』を
開催いたします」
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小林 |
「いよいよやな」
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牧師
さん
みたい
な人 |
「みなさまも、
はじめて何かを体験した時、
心の中に様々な想いを
抱かれたことでしょう。
そのひとつひとつを
想い出し、
感謝していきましょう」
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北小岩 |
「よいことを
おっしゃいますね」
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小林 |
「そやな」
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牧師
さん
みたい
な人 |
「では、
私のはじめての日を
お伝えいたします。
はじめて自分の
おしりの穴を見た日。
小学生の私。
鏡を二枚用意し、
ひとつを右手で
おしりの穴の前に。
もうひとつを左手で
角度を調整し、
右手の鏡にうつった穴を
見えるようにし。
おしりの穴を開閉すると、
ひくひくしておりました。
私のはじめての日に感謝を。
祈りましょう」
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会場の
人たち |
「祈りましょう」
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牧師
さん
みたい
な人 |
「僕のはじめての日。
まだ小さかった娘に、
にぎりっ屁をして
驚かそうとした日。
娘が油断しているのを見て、
右手をおしりの穴へ。
ぶっ!
いきみ過ぎて、
屁と一緒に
実まで出てしまい・・・。
おならと一緒に実まで出した
はじめての日に感謝を。
祈りましょう」
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会場の
人たち |
「祈りましょう」
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小林 |
「帰ろうか」
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北小岩 |
「はい」
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師弟は会場を後にした。 |