KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百拾参・・・リレー

小林 「町で行われる陸上競技大会だが、
 聞くところによると、
 男女混合リレーという種目が
 加わるらしいな」
北小岩 「あっても不思議ではない
 競技だと思いますが、
 そういえばなかったですね」
小林 「それは横に置いといても、
 ここのところ女子陸上の
 ユニフォームは
 妙に過激になっとるな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「このまま規制が
 かからないようだと、
 そのうち前バリになってしまう
 恐れがあるで」
北小岩 「わたくしたちがスケベなのは
 確かでございます。
 しかし、
 女子陸上のユニフォームが
 前バリになってしまうのは、
 果たしてよいことなのかどうか」

前バリまでいくことはないだろうが、
限界に挑戦するためとはいえ、
かなり危険な領域に入っていることは
事実であろう。

小林 「ともかく混合リレーにも、
 どこか不穏なものを
 感じるわな。
 行ってみよか」

二人は指浣腸をし合い、
それを動力に競技場へ向かった。

小林 「おっ、
 男子選手が
 木に結び付けたゴムで、
 ちんちんを伸ばしとる」

ミーンミンミンミン

北小岩 「イチモツに蝉がとまって
 鳴きだしました」
小林 「己のブツが
 木と同化しておる。
 かなりの使い手やな」

スタンドに入りしばらくすると、
混合リレーの選手たちが
コースにスタンバイした。

北小岩 「男子選手のちんちんが
 丸見えでございます!」
小林 「なるほどな。
 男のブツがバトンがわりなんやな」

「よーい!」

スターターの声が轟く。

キーン!

号砲ではなくキーン! という音が
スタートの合図だったが、
それはスターターの横にいる
アマゾネスみたいな人が、
スターターの金玉を
金槌でたたいた音なのである。

1チーム、女子選手が4人に対して
男子選手がひとりである。
第一走者が男のちんちんを握ったまま走り、
第二走者にバトンタッチした。
男はそのまま第二走者とともに走る。

小林 「過酷やな」


カンカンカーン!

バトンが最終走者に渡ると同時に、
アナウンスが入った。

「このリレーは
 男女の到着タイムはもちろん、
 女性が持っているバトンの長さが
 タイムに考慮されます。
 バトンが1センチ長くなるごとに、
 タイムが0.3秒ずつ短くなります」

ちんちんが伸びている方が、
かなり有利になる。

北小岩 「第三コースの男の人は、
 先ほどイチモツを伸ばす練習を
 されていた方ですが、
 異常に長く引っ張られております!」
小林 「あれ以上引っ張ると、危険や!」

スポ〜ン!

男子
選手
「ぎょわ〜〜〜〜〜〜!!」

女子選手が力を入れ過ぎたために、
男子選手のイチモツが抜けてしまったのだ。
なんという恐ろしい競技であろう。
この競技が世界中に広まらないことを祈る。
 

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2014-08-03-SUN

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