KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百四拾四・・・人類滅亡

小林 「たまには科学者と
 知的な会話を楽しまんと、
 俺たちの知性もにぶるわな」
北小岩 「そうでございますね」
小林 「行ってみるか」

二人はまたごうとすると
ちょうど金玉にぶつかる杭をまたぎ、
その痛みを原動力として
69キロ先の科学者の家まで走った。

北小岩 「ここでございますね」
小林 「そやな」
北小岩 「陰嚢さま、
 陰嚢さま、
 いらっしゃいますか」

科学者の名前は、
陰嚢大(いんのうまさる)というらしい。

陰嚢 「なんだ、うるさいな」
北小岩 「お取込み中でございましたか」
陰嚢 「見ればわかるだろう」
北小岩 「見てもわかりません」

陰嚢氏は陰嚢をこんにちはさせた状態で、
縦が1.5メートルある巨大な氷にまたがって
登場したのである。
小林 「どう見ても金冷法やろな」
陰嚢 「そういうことだ。
 何か用か」

北小岩 「特別に用があるわけでは
 ございませんが、
 陰嚢様が近頃何をメインに
 科学されているのかを
 うかがいたくて」
陰嚢 「今は人類滅亡について
 考えているな」
北小岩 「そのように
 巨大なテーマに
 挑戦されているのですか」
陰嚢 「そうだな」
北小岩 「ぜひ、わたくしたちにも
 ご教示ください」
陰嚢 「お前はどのように
 人類が滅亡すると思うんだ」
北小岩 「そうでございますね。
 惑星が地球にぶつかりますと、
 大変なことが起ると
 うかがっております」
陰嚢 「他には?」
北小岩 「気候の変動があり、
 氷河期になってしまうのも
 厳しいのではないでしょうか」
陰嚢 「他には?」
北小岩 「地球規模での核戦争も
 懸念されるのでは」
陰嚢 「そういうことではないんだな」
北小岩 「そうなのでございますか」
陰嚢 「人類滅亡と聞くと、
 何か大げさなことが
 関係すると思うだろ」
北小岩 「はい」
陰嚢 「俺の長年の研究では、
 そんなことではないんだな」
北小岩 「と申しますと」
陰嚢 「仮に世界の男人口が
 35億人とするだろ」
北小岩 「はい」
陰嚢 「その35億人
 すべてのおちんちんが、
 いっせいに取れてしまうんだ」
北小岩 「なんと!」
陰嚢 「スケールが大きいのか
 小さいのかよくわからない。
 そんな理由で人類は
 亡びるんだろうな」

世界中のおちんちんがすべて取れてしまう。
確かに今後人類が生きながらえるのは
不可能になってしまう。
それが真実となるかは、
かなり先までわからないであろう。

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2017-02-05-SUN

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