弟子 |
「先生、それにしても劇的な聖火リレーでしたね」 |
小林 |
「そうやな。
オリンピックの発祥地ギリシャで点火した聖火が、
オーストラリアまで
周辺国を経由しながらやって来たんや」 |
弟子 |
「ミクロネシア連邦での最終ランナーは、
副大統領のレチリ・キリオンさんが
カヌーに乗ってつとめたのですね」 |
小林 |
「うむ。他にもダイバーがトーチを持って
海底洞窟みたいなところに潜っていたなあ」 |
弟子 |
「オーストラリアでは聖火の消化を図られたり、
トーチを強奪されそうになったり、ご難続きでしたね」 |
小林 |
「よく無事にスタジアムまでたどりついたもんや。
だがな、そういう経験をつんでこそ
聖火はひと回りもふた回りも大きくなり、
輝きをますんやで」 |
弟子 |
「なるほど」 |
小林 |
「ところでどうや?」 |
弟子 |
「と申しますと・・・」 |
小林 |
「こんなにいろいろな方法で
聖火リレーが行なわれているのに、
あの人たちが黙っているわけがないというこっちゃ」 |
弟子 |
「・・・?」 |
小林 |
「ヒントは、ぺや」 |
弟子 |
「ぺ・・・・。
はっ!もしかしたら
ニューギニアの方々のペニスケースですか!」 |
小林 |
「お前もなかなか鋭くなってきたようやな」 |
弟子 |
「確かに私たちの回りだけの噂ですが、
ニューギニアの方々がペニスケースに点火し、
ペニスケースをトーチにして
聖火リレーに参加したのではないかといわれています」 |
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小林 |
「そうや!男の命をかけた聖火リレーや。
ペニスケースはひょうたんの一種からつくられている。
そこに火がついたと思いねえ」 |
弟子 |
「そうですね。
チリチリと音を立てながら火がイチモツに迫ってきます」 |
小林 |
「ペニスケースに火がついた男の足は速いで。
100メートル10秒フラットぐらいはいくかもしれん。
そして聖火が男自身に点火する前に、
全速力で他の人のペニスケースに点火するというわけや」 |
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弟子 |
「もし火の回りがはやくて
イチモツに火がついてしまったら、
その人はペニスケースを外してしまうのですか?」 |
小林 |
「甘いな、北小岩。
ペニスケースは誇り高きものなんや。
外れただけでも、
それは先祖末代までの恥とされるんやで」 |
弟子 |
「そうでしたか。
となればまさしく魂の聖火リレーですね」 |
小林 |
「そうや。
それにペニスケースは種族によって、
かなり違うという話や」 |
弟子 |
「そうなんですか」 |
小林 |
「太くて大きいものが好きな種族もいれば、
小さく曲がったものを好む種族もいる。
長いものをしている人たちもいる。
だから、他の種族のペニスケースへの点火は
テクニックがいるんや」 |
弟子 |
「うへ〜。ところで先生は、
どんなペニスケースがお好みなのですか?」 |
小林 |
「そうやな。
オレやったら、太くて長くてでかくて
いい感じにそったものや。
黒光りした猛々しいものがええなあ。
とっ、何をいわせるんや!」 |
弟子 |
「すっ、すみません」 |
小林 |
「とにかく、シドニーオリンピックの聖火リレーには、
あえて触れられなかった
命のやりとりがあったのではないか、
とまあそういうことやな」 |
弟子 |
「恐れ入りました」 |