わんわん
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小林 |
「子犬やな」
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北小岩 |
「かわいいでございます」
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しゃ〜っ
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北小岩 |
「あっ、
先生の足に
おしっこをかけました」
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子犬の
飼い主
の女性 |
「ごめんなさい!」
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小林 |
「まあええ、まあええ」
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子犬の
飼い主
の女性 |
「この子、きっと
電信柱と間違えちゃって。
あっ」
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小林 |
「まあええ、まあええ」
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北小岩 |
「仕方ないですね。
先生は昔、
蝉にとまられて鳴かれたことも
あるぐらいですから」
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小林 |
「お前は黙っとれ!」
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北小岩 |
「申し訳ございます。
間違えました。
申し訳ございません!」
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小林 |
「まあ、ええわ。
それにしても、
わんこは可愛いな」
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北小岩 |
「先生はわんちゃん好きで
ございますね」
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小林 |
「そういえば先日、警察犬が
行方がわからなくなった
高齢の女性を
夜中に15分で発見したらしいな」
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北小岩 |
「わんちゃんは、
ほんとに鼻がいいで
ございますね」
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小林 |
「そやな。
わんちゃんたちは、
ご褒美に
ビーフジャーキーを
もらったんだな」
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北小岩 |
「心温まるお話でございます」
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師弟はじ〜んときてしまい、
目に涙を浮かべている。
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北小岩 |
「そういえば、
先生のお知り合いにも
とてつもなく鼻がいい方が
いらっしゃいますね」
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小林 |
「久しぶりに
話を聞いてみるか」
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心温まらない話が始まりそうであるが、
仕方ない。先を見てみよう。
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小林 |
「近頃の臭い状況はどや?」
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臭いの
鑑定士 |
「そうだな。
ちんちんがイカ臭いというだろ。
それはあまりに
大ざっぱ過ぎないか」
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北小岩 |
「確かにそうでございます」
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臭いの
鑑定士 |
「例えば君はね・・・」
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くんくんくん
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北小岩 |
「なんだか
恥ずかしいでございます」
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臭いの
鑑定士 |
「イカ臭い&
恐竜の臭いがするな」
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北小岩 |
「そうでございますか!」
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弟子が胸を張った。
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小林 |
「お前が恐竜やったら、
俺はとんでもないことになるな」
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くんくんくん
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臭いの
鑑定士 |
「先生は、そうだな。
イカ臭い&天カスの
臭いがするな」
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天カスではなく、ちんカスであろう。
男はひとまとめにイカ臭いと
言われることが多いが、
さらに細分化して表現する必要が
あることだけは疑いがない。 |