KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百弐・・・鑑定士

わんわん

小林 「子犬やな」
北小岩 「かわいいでございます」

しゃ〜っ

北小岩 「あっ、
 先生の足に
 おしっこをかけました」
子犬の
飼い主
の女性
「ごめんなさい!」
小林 「まあええ、まあええ」
子犬の
飼い主
の女性
「この子、きっと
 電信柱と間違えちゃって。
 あっ」
小林 「まあええ、まあええ」
北小岩 「仕方ないですね。
 先生は昔、
 蝉にとまられて鳴かれたことも
 あるぐらいですから」
小林 「お前は黙っとれ!」
北小岩 「申し訳ございます。
 間違えました。
 申し訳ございません!」
小林 「まあ、ええわ。
 それにしても、
 わんこは可愛いな」
北小岩 「先生はわんちゃん好きで
 ございますね」
小林 「そういえば先日、警察犬が
 行方がわからなくなった
 高齢の女性を
 夜中に15分で発見したらしいな」
北小岩 「わんちゃんは、
 ほんとに鼻がいいで
 ございますね」
小林 「そやな。
 わんちゃんたちは、
 ご褒美に
 ビーフジャーキーを
 もらったんだな」
北小岩 「心温まるお話でございます」

師弟はじ〜んときてしまい、
目に涙を浮かべている。

北小岩 「そういえば、
 先生のお知り合いにも
 とてつもなく鼻がいい方が
 いらっしゃいますね」
小林 「久しぶりに
 話を聞いてみるか」

心温まらない話が始まりそうであるが、
仕方ない。先を見てみよう。

小林 「近頃の臭い状況はどや?」
臭いの
鑑定士
「そうだな。
 ちんちんがイカ臭いというだろ。
 それはあまりに
 大ざっぱ過ぎないか」
北小岩 「確かにそうでございます」
臭いの
鑑定士
「例えば君はね・・・」

くんくんくん

北小岩 「なんだか
 恥ずかしいでございます」
臭いの
鑑定士
「イカ臭い&
 恐竜の臭いがするな」
北小岩 「そうでございますか!」


弟子が胸を張った。

小林 「お前が恐竜やったら、
 俺はとんでもないことになるな」

くんくんくん

臭いの
鑑定士
「先生は、そうだな。
 イカ臭い&天カスの
 臭いがするな」

天カスではなく、ちんカスであろう。
男はひとまとめにイカ臭いと
言われることが多いが、
さらに細分化して表現する必要が
あることだけは疑いがない。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2016-04-17-SUN

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