小林 |
「この町の片隅に
凄い人物がおるらしい」
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北小岩 |
「先生より格上のお方が
いらっしゃるのでございますか」
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小林 |
「おるな」
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北小岩 |
「ぜひお目にかかりたいです」
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小林 |
「二人で弟子入りするのもええな」
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北小岩 |
「先生は本当に
謙虚でございますね」
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小林 |
「弟子からやり直すのも
ええと思ってな」
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北小岩 |
「そういたしましょう!」
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小林 |
「行くか」
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ぷ〜っ ぷ〜っ
ばっ ばっ ぱく ぱく
二人はにぎりっ屁を普段なら鼻から肺まで吸い込むが、
今日は口から食べ、再びこみあげてくる屁を動力に
師のもとへ向かった。
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小林 |
「この中におる」
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北小岩 |
「町にお尻の形をした岩が
あったのですね」
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小林 |
「そや。
この岩にある穴、
通称ケツの穴から入るんや」
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北小岩 |
「ベタでございますが
入ってみましょう」
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ざっざっざっ
「なんだ、お前たちは」
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北小岩 |
「いきなりお尻の穴におじゃまし
大変申し訳ございません。
あなた様がとてつもない技を
持っていらっしゃるとうかがい、
わたくしの師匠とともに
弟子入りさせていただきたく
訪問いたしました」
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「俺の修行は厳しいぞ」
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北小岩 |
「大丈夫でございます。
ところであなた様は
何の達人なのでございますか」
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「俺のケツの穴の前に鼻をもって来てみろ」
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北小岩 |
「はい」
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「いいか。
ふう〜〜〜〜〜。
何か気づいたか」
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北小岩 |
「わかりません」
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「今、屁をこいた」
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北小岩 |
「えっ!
全く臭いがいたしませんでした」
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「屁を一万分の一に
刻んだんだ」
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北小岩 |
「どういうことでございますか」
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「俺の肛門は刃のようになっている。
それを超人的に速く動かすことができる。
つまりケツの穴で屁を
超極小に刻むことができるんだ」
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小林 |
「屁は
一万分の一の大きさに刻まれ
ミクロになると、
ひとつひとつの破片が
臭さを感じさせなくなる
というこっちゃ」
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北小岩 |
「それは凄まじいでございます!
弟子入りせずにはおれません!!」
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達人は満足そうにうなずいた。
その後先生と北小岩くんは
過酷な修行のため肛門が壊れ、
屁をすると実まででるようになってしまったという。 |