KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百弐拾参・・・ストロー

北小岩 「う〜。は〜」

じりじりじりじり〜

北小岩 「う〜。は〜。
 猛暑ですが、
 わたくし暇でございます。
 何か変わったことでも
 起こらないですかね」
小林 「お前今なんていった」
北小岩 「あっ、先生。
 暇なので
 何か変わったことでも」
小林 「相変わらず甘いな」
北小岩 「どういうことでございますか」
小林 「今、町に
 変わり過ぎたことが
 起きとるんや」
北小岩 「へっ!」
小林 「屁やない」
北小岩 「屁ではないとは思うのですが、
 何が起きているのですか」
小林 「町中まわって、
 いろんなやつに聞いてみい」
北小岩 「かしこまりました」

弟子はぎらぎらに照りつけられながら、
町へ出た。

北小岩 「あそこに男性がおります。
 うかがってみましょう。
 お忙しいところ、
 大変申し訳ございません。
 町に変わったことが起きてると
 聞いたのですが」
いろん
なやつ
「町におっさんみたいな
 宇宙人がいるんだよ」
北小岩 「それは大変でございます!
 記憶を消され、
 UFOに連れて行かれて
 しまうのでしょうか」
いろん
なやつ
「違うんだよ。
 おしりの穴を、
 ストローで吸われるんだよ」
北小岩 「それは
 変わったことでございます!
 他の方にもうかがってみます。
 町に変わったことがあると
 聞いたのですが」
いろん
なやつ
「俺もやられたんだよ」
北小岩 「何をでございますか」
いろん
なやつ
「おしりの穴を、
 長いストローで
 吸われたんだよ」

北小岩 「えっ!
 長さが長くなっております」
いろん
なやつ
「俺はね、
 おしりの穴を、
 かなり長いストローで
 吸われたんだよ」
北小岩 「先ほどの方より
 長くなっております」
いろん
なやつ
「俺なんか、
 凄く長いストローで
 吸われたんだよ」
北小岩 「凄く長いのでございますか」
いろん
なやつ
「まだいいじゃねえか。
 俺はおしりの穴を、
 とてつもなく
 長いストローで
 吸われたんだよ」


おっさんのような宇宙人のストローは、
どんどん伸びているらしい。
どんな目的で、おしりの穴を吸うのか。
謎に包まれた話ですが、
どうでもいいような気もしますね。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2018-08-12-SUN

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