KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百拾六・・・灯台

北小岩 「先生が
 今まで出会った男性で、
 この方には負けたと
 思ったことはございますか」
小林 「あるな」
北小岩 「そうなのですか!
 ぜひご教示ください」
小林 「あれはまだ
 俺が若い頃やった」
北小岩 「先生はお若い頃、
 『おちんちんの侍』と
 呼ばれていたそうですね。
 どういうことでしょうか」
小林 「ちんちんを
 日本刀として
 扱ってたからな」
北小岩 「えっ?」
小林 「ちんちんの途中に、
 常に鍔をつけとったんや」
北小岩 「何のためにでございますか」
小林 「小便をする時は
 鍔の手前を握る。
 小便を切る時は
 上段の構えから
 一気に振り下ろす」
北小岩 「まったく答えに
 なっておりませんが、
 話をうかがっていると
 佐々木小次郎さんの
 物干し竿のように
 感じてしまいます。
 しかし先生の刀は・・・」
小林 「刀はなんや!」
北小岩 「超短刀で鍔など
 つけられないのでは
 ないでしょうか。
 はっ、
 申し訳ございません」

小林 「ふん。
 まあええわ。
 ところで俺が
 かなわないと思った男やがな。
 俺がまだ若い頃、
 エロ本仲間の社長と
 二泊三日で温泉に行ったんや」
北小岩 「いいですね!」
小林 「早朝に目が覚めたので
 温泉に入った」
北小岩 「朝風呂は気持ちいいです」
小林 「そうしたら
 ひょろ長い男が
 ちんちんを洗っておった」
北小岩 「連れの女性と
 いいことをいたすのでしょうか」
小林 「そんな感じでもないんやな。
 俺がゆっくり湯に浸って、
 カラダを洗って
 再び湯に浸って出る時も、
 まだちんちんを洗っておった」
北小岩 「えっ?」
小林 「昼飯を食った後に
 再び温泉に入ったら、
 まだちんちんを洗っておった」
北小岩 「なんと!」
小林 「日が暮れる前に
 もう一度温泉に入ったら、
 まだちんちんを洗っておった」
北小岩 「なぜでしょうか!」
小林 「夜宴会を終えて、
 酔い覚ましに散歩に出た。
 半島の丘にある灯台にな。
 だが、そこに通常の灯台は
 設置されておらず、
 台の上にやつが
 全裸で立っておった。
 そしてイチモツもたっておった」
北小岩 「もしや!」
小林 「そいつは天地がひっくり返るほどの
 巨根やった。
 そしてやつのイチモツは
 灯りを反射し、
 海に向かってとてつもない光を
 放っていた。
 つまりやつのチンチンが灯台となり、
 船の航行の安全を図っていたんや」
北小岩 「凄まじいでございます!」
小林 「うむ」

ひょろ長い男は、夜の船のために
ずっとちんちんを磨いていたのだった。
今から数十年前の出来事だが、
そんな偉人がいたことは心に留めておきたい。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2022-04-24-SUN

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