もわもわ〜
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北小岩 |
「今年の暑さは
ひと味違いますね」
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小林 |
「ひと味ちがうのは確かやが、
ひと臭も違うで」
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北小岩 |
「ひと臭と申しますと」
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小林 |
「己の一番大切なモノと
対話してみい」
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びよ〜ん
弟子はふんどしを伸ばすと指を金玉の麓につけ、
何度かこすり上げて鼻へと持っていった。
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小林 |
「どや?」
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北小岩 |
「先生の
おっしゃる通りでございます!
普段は酢漬けイカの
かぐわしい香りがいたします。
しかし今は、
それに納豆と切り干し大根を
ミックスして
発酵度を高めた香りに
なっております」
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小林 |
「せめて酢漬けイカの香りに
戻さんとな」
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北小岩 |
「どのようにすれば
よろしいのでしょうか」
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小林 |
「町に発明家がおるやろ」
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北小岩 |
「恥垢創留(ちこうつくる)さん
でございますね」
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小林 |
「ヤツが男の夏に役立つものを
創ったらしいんや」
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北小岩 |
「それは助かります。
ぜひうかがいましょう!」
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二人は虫眼鏡で太陽の光をちんちんに集めた。
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小林&
北小岩 |
「あっちんち〜ん!」
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危険な熱さを動力に恥垢創留氏のもとへ走った。
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北小岩 |
「扉がかたく
閉ざされておりますね」
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小林 |
「合い言葉があるんや。
『ちんちん』」
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「『ぶっ飛んだ』」
がちゃっ
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恥垢 |
「先生じゃないですか」
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小林 |
「夏向けのものを
創ったらしいな」
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恥垢 |
「ちんちん専用の
『ちん風機』と
たまたま専用の
『たま風機』ですね」
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小林 |
「暑さでちんちんが発酵して
困っとるところや。
試用させてくれんか」
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恥垢 |
「いいですよ」
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師弟はズボンとふんどしを同時におろすと
先生はちん風機を、弟子はたま風機を装着した。
ちん風機はペニスケース状のモノの内部に
プロペラファンが複数ある。
たま風機はタコ焼き器の下方に
高回転のファンがついている。
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恥垢 |
「リモコンで
スイッチオンしますね!」
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ぶお〜〜〜ん
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北小岩 |
「気持ちいいでございます!」
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小林 |
「ちんちんだけが
軽井沢で避暑しとるようや。
普段はおなごの秘所が
好きなんやがな」
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恥垢 |
「ではリモコンで
ファンを移動させ
ブツに近づけてみますね。
今より涼しくなりますよ!」
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恥垢氏が操作しようとしたその時だった。
「お前、面白しれえもん持ってんな」
「貸せよ!」
ぐっ ばっ
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恥垢 |
「あなた方は
お仕置き隊の・・・」
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お仕置
き隊A |
「これで羽根の位置を
動かすんだな」
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ぐぐっ がっがっがっ
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小林 |
「うっ、
ちんちんに食い込んでもげそうや!」
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お仕置
き隊B |
「こいつのは玉だな」
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ぐぐっ ぎぎっ
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北小岩 |
「玉袋が切れて
玉が飛び出してしまいます!」
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お仕置
き隊
A&B |
「最強にするぞ!!」
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ぐぐぐっ ごごごっ ぎゃぎゃぎゃっ
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小林&
北小岩 |
「うお〜〜〜!!!」
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先生のブツはとれ、
北小岩くんの玉は飛び出したと風の噂で聞いた。 |