カク カク
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北小岩 |
「獅子舞でございます」
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小林 |
「正月が来たな」
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カク カク カク カク
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北小岩 |
「今年の獅子舞は
迫力がございますね」
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小林 |
「全力で口を動かしとるな」
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カクカクカクカクカクカクカクカク
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北小岩 |
「鬼気迫るものがございます」
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カクカクカクカクカクカクカクカク
カクカクカクカクカクカクカクカク
ドッ
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北小岩 |
「カクカクしたまま
こちらに倒れてまいります!」
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ガブッ
ぐにゅ
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小林 |
「うお〜〜〜!」
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北小岩 |
「先生、
大丈夫でございますか!」
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カクカクしている獅子舞が倒れる途中、
口で先生の金玉を強く噛んでしまった。
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北小岩 |
「そのままの体勢で
勢いよく倒れたため、
獅子舞の全体重が
金玉にかかってしまいました!」
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小林 |
「うぐぐ。
なんとか玉砕は避けられたわ」
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北小岩 |
「お正月から
縁起がいいことでございます」
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ちっとも縁起がよくないと思うが、
先に進んでみよう。
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小林 |
「そういえば、
今日は夫婦対抗
新春凧あげ大会やったな」
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北小岩 |
「優勝賞品が、
奥様方にとって
とても気持ちいいものらしく、
夫がカラダを
はらされるのでございますね」
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小林 |
「今日は突風が起こるで。
見ておくか」
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河川敷に着くと、
すでに死闘が繰り広げられていた。
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夫A |
「これ以上はもう無理だ!」
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妻A |
「何言ってるの!
夜はいつも
天をついているじゃない!
もっと精力出しなさい」
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夫B |
「これ以上張り切ると、
俺は男じゃなくなるかもしれない」
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妻B |
「あんたが自慢できるの、
そこだけでしょ!
まだまだこれからよ」
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先生の町で行われる凧あげ大会は、
ちんちんにタコ糸を結び、
ちんちん型の凧をあげるのである。
強風のため、タコ糸が悲鳴を上げている。
つまり、己のブツは
最大限まで伸びきった形となっている。
びゅん
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夫A |
「突風だ!
もうダメだ!!」
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夫B |
「俺のもおしゃかだ!」
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ぶつ ぶつ
糸の切れた音ではない。
おちんちんがとれちゃった音である。
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夫A |
「お〜い、待ってくれ〜!」
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夫B |
「無くなったら困るんだ〜」
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とれたおちんちんは凧と共に、
正月の空高く舞い上がっていった。 |