とんとん
「入ってますか」
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北小岩 |
「入ってますよ」
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「回覧板です」
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北小岩 |
「ありがとうございます!」
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先生宅は便所(大)と同等の扱いなので、
訪れる人はこのようにノックをするのである。
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北小岩 |
「先生〜〜〜!」
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小林 |
「なんや?」
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つるっ どたっ き〜ん
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小林 |
「うう・・・。
床のエロ本ですべり、
スケベ椅子の角で
金玉を打ってしまったわ」
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どうでもいいことなので先を急ごう。
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北小岩 |
「町の『尿の日』が
来てしまいました。
そもそもなんで
そんな日があるのでしょうか」
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小林 |
「十年前に長老が
性夢を見たらしいんや。
だが、もう一歩のところで
目が覚めてしまった。
二度寝して強引に
その先のエロ場面を
見ようとしたんやが、
膀胱がレッドゾーンに
なっていることに
気づかず漏らしてしまった。
それを記念して
『尿の日』ができたんや」
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北小岩 |
「なるほど。
ともかく会場に急ぎましょう」
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ここは河川敷。
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北小岩 |
「みなさま準備万端ですね」
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町の男たちは全員参加。
足を両肩より少し広めに開き、
ちんちんを出して延々と並んでいる。
先生たちも列に加わった。
「よ〜い!」
じょ〜〜〜〜〜〜
お仕置き隊員の声が響き渡り、
手にしている『ピス! 取る』と呼ばれたモノの
先端から黄色い水が発射された。
じょぼじょぼじょぼ
最後尾の男が前の男の股下に放尿。
出終わる瞬間に前の男が放尿。
次に前の前の男が放尿。
つまり尿の日とは、町の男たちが
延々24時間放尿リレーをするのである。
町境で折り返すため、
男たちは超細長い楕円になっている。
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小林 |
「油断をすると
すぐに次の回が来るんや。
でもそんなすぐに
出るもんやない」
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じょ・・・
先生の尿は数回目で勢いを失った。
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北小岩 |
「危険です!」
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びゅ〜っ
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北小岩 |
「毒矢が飛んでまいりました!」
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お仕置き隊員毒矢部隊が
遠くから双眼鏡で尿の出をチェック。
情けない者には情けのない毒矢を
放つのであった。
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小林 |
「うお〜〜〜!」
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矢尻が先生の極小棒をとらえた。
尿の日・・・。
この町には本来なくてもいいものが
多すぎる気がします。 |
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