ヒュー
ザッザ
ヒューヒュー
ザッザッザ
ヒューヒューヒュー
ザッザッ ボキッ
何かが折れた音がする。
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北小岩 |
「ここまでよく持ちこたえてくれました」 |
小林 |
「そやな。
家近くの公園の枯れ枝にしては、
よくがんばったな」 |
何が折れたのかと言えば、
太めの枝でつくった杖であった。
馬鹿師弟は、東の国より、
20日間歩き続けて雪国に到着したのであった。
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北小岩 |
「幼子たちが雪合戦をしております」 |
小林 |
「気をつけるんや。
ここのガキたちは、
雪つぶてに巨大な石を入れとるで。
その上金玉を」 |
キーン
ドタ
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北小岩 |
「先生!」 |
ガキが投げた雪つぶてが、見事に金的をとらえた。
その行為は、賞賛に値するであろう。
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北小岩 |
「大丈夫でございますか。
それにしても、
幼子は人並はずれた小さな的に、
よくぶつけることができました」 |
雪上に倒れた先生が、般若の形相で睨みつけた。
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北小岩 |
「はっ、申し訳ございません!」 |
小林 |
「まあええ。
それにしても凄いつららやな」 |
北小岩 |
「そうでございますね。
あっ、先生。
あそこをごらんください!」 |
小林 |
「むっ、
ちんちんを出しとる男がいるが、
そのちんちんから
極太のつららがさがっとる!」 |
幼子 |
「そうだよ、おっさん。
ここでおちんちんを出すと、
大きい人は大きいつららが、
小さい人は小さいつららができるんだよ」 |
師弟は人に見られないように、各自出してみた。
弟子のブツには巨大なつららが、
師匠のブツには極小のつららがさがった。
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小林 |
「そこのクソガキ、
そんなのはインチキな言い伝えやで」 |
幼子 |
「そんなことないよ。
ぼくだって
かなり大きなつららができるんだよ」
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幼子のつららは、先生のつららに勝った。
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北小岩 |
「先生、あそこをごらんください!」 |
小林 |
「むむっ!」 |
若いお母さんが
赤ちゃんにおっぱいを飲ませようとして出した瞬間、
乳房から大きなつららが下がったのだ。
女性は乳の大きさに比例して、
つららの大きさが決まるらしい。 |
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ここは別名つらら村。
あなたがもし訪問されたら、ぜひお試しくださいね。
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