KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の伍百参拾・・・ドミノ

ダダダダッ

「先生も一緒に、ダッシュをかけませんか」

冷え込みの厳しい朝、
さわやかに全力疾走しているのは、
弟子の北小岩くんであった。

「まだ、目が覚めとらんし、
 ちんちんも覚めとらん」

わけのわからないことをのたまっているのは、
ご存知恥垢先生であった。

北小岩 「全身に熱き血潮が
 めぐっていく感じが
 いたしますよ」
小林 「微妙に嫌な予感がするで」
北小岩 「先生の思い過ごしでございますよ」

ダダダダッ

ドタッ

ベッチョッ

小林 「大丈夫か!」
北小岩 「うわ〜!
 大量のつぶれたギンナンの上に、
 顔から倒れてしまいました」
小林 「顔面にべっとりや。
 んっ!
 くせ〜〜〜〜〜!」

北小岩 「わたくしの鼻にも、
 ダイレクトに匂いが
 入ってまいります」
小林 「市井の者らは、
 お前が顔から
 糞を漏らしたようにしか
 考えんで」

北小岩くんは、
みるみる悲しみの淵に沈んでいく。

小林 「まあ人生、
 悪いことばかりやない。
 向こう正面にある町で、
 密かにドミノの練習を
 行っているという話や。
 行ってみよか」

先生と弟子は、ギンナンの匂いを深呼吸し、
その臭さを原動力に
向こう正面にある町に向かった。

その町は何のとりえもないのだが、
ドミノ大会では常に上位入賞を果たしている。
今年の大会に向けて
秘密特訓を行なっているのだが、
先生のエロ本友だちが
リーダーになっているため、
顔パスで見学できるのであった。

小林 「やっとるやっとる」
北小岩 「どうしたことでございましょうか。
 全裸の男が延々と並んでおります」

ドタドタドタッ

北小岩 「倒れていきます。
 あっ、各自股間の膨らんだものが
 つっかえ棒のようになり、
 完全には倒れずに、
 美しい形を保っております」
小林 「あまり見たいとも
 思わんもんやが、
 ある意味見事やな」

ボキッ

ボキッ

ボキボキッ

ドミノを
している
男たち
「うげ〜〜〜!」
北小岩 「体を支えきれずに、
 イチモツが折れ始めた模様です!」

小林 「こやつらは、
 そこまで体を張っとるわけか!
 見上げたもんや!」

はたしてそうであろうか。
体を張るなら、もっと有意義な張り方が
あるような気がしてならない。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2014-11-30-SUN

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