ぴーひゃらら ぴーひゃらら
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北小岩 |
「夏祭りが始まりました」 |
ぐぉ〜ぐぉ〜
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北小岩 |
「せっかくの夏でありますが、
先生とわたくしの所持金は、
相変わらず各自2円ずつですので、
計4円しかございません。
したがいまして、
遠くに出かけて
バカンスを楽しもうと思いましても、
それはかないません」 |
ぐぉ〜ぐぉ〜ぐぉ〜ぐぉ〜
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北小岩 |
「せめてお祭りを
満喫しようと思うのですが、
先生は深い眠りの中です。
こうなると起こすのは
至難でございます」 |
ガラッ
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北小岩 |
「どなたですか」 |
「夏祭りを主催する、
夏毛歯見男(なつげはみお)と
申します」
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北小岩 |
「何か御用ですか」
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夏毛
歯見男 |
「実は先生と弟子であるあなたに、
出場してもらいたいものがあります。
『神経衰弱』です」
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北小岩 |
「そうでございますか。
では、先生を起こしてみますね。
先生!」 |
ぐぉ〜
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北小岩 |
「だめでございますか。では」 |
ひゅ〜ひゅ〜
先生の股間をエロ本で扇いでみると。
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小林 |
「う〜、なんや。
股間に一陣のセクシーな風が
吹きぬけた気がしたが」
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北小岩 |
「先生、
夏祭りの『神経衰弱』への
参加依頼がきておりますが」
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小林 |
「そんなもんに誰が出るか。
まだ寝途中や」 |
再び夢の中へ舞い戻ってしまった。
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北小岩 |
「仕方ないですね」 |
ガタガタッ
弟子は雨戸をはずし、そこへ先生を乗せた。
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北小岩 |
「申し訳ございません。
わたくしが前を持ちますから、
あなたさまは後ろを
持っていただけますか」 |
わっせわっせと運ばれ、
破廉恥先生も無事祭り会場に到着した。
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小林 |
「ここはどこや?」
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北小岩 |
「会場でございます。
『神経衰弱』が始まりますから、
すぐに起きてください」
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小林 |
「あほぬかせ。
誰がそんなものに出るか」
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北小岩 |
「『神経衰弱』と申しましても、
そんじょそこらの神経衰弱では
ございません。
大きなトランプを持った
セクシー美女たちがブースに入って、
ふたをされております。
2枚の同じ数字を当てると、
二人の美女に
お相手していただけるのです」 |
弟子の解説が終わる前に、先生は覚醒し、
挑戦者が待機する塔に登っていた。
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夏毛
歯見男 |
「では始めます。
そこの日に焼けた
背の高いイケメンの方から
いきましょうか」
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イケメン |
「左の上から三番目と、
真ん中のど真ん中」
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夏毛
歯見男 |
「おめでとうございます。
ハートのエースと
ダイヤのエースです。
二人の美女をお持ち帰りです!」
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美女たちも、男のイケメンぶりに
目をトロンとさせながら、
腕を組んで夜の街へ消えていった。
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小林 |
「次は俺の番やな。
一番右に真ん中の一番上」
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夏毛
歯見男 |
「順番無視ですね。
しょうがない、開けてください。
大ハズレです。
では、『チン経衰弱開始』!」 |
先生の身体がロープでつられ、
台から突き落とされた。
振り子のようにぶら〜んぶら〜んとするのだが、
その先には猛毒を持った生き物たちの
ブースがあり、トランプがセットされている。
生き物の眼前に
ちんちんが到着するように揺れる。
神経衰弱の要領ですべてをクリアするまで、
責め苦は続くのである。
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あまりの恐ろしさに、
先生のイチモツは再起不能なほど衰弱した。
いいお祭りでした。
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