KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の九百壱・・・閉じる

小林 「今年もあけてから少したったな。
 年賀状はどうやった?」
北小岩 「わたくし所持金が2円のため
 購入することはできなかったのですが、
 風で飛んできたチラシの裏に
 新年のあいさつ文を書き、
 友人のポストに投函いたしました」
小林 「何て書いたんや」
北小岩 「毎年のことなのですが
 『あそこがパックリあけまして
  おめことうございます』と書きました」
小林 「なかなか趣深いな」
北小岩 「お褒めいただき光栄でございます」
小林 「うむ」

趣などかけらもない恥垢文であろう。

北小岩 「道行く人の表情も
 生まれたままの感じがいたしますね」
小林 「まだ下の毛も
 生えていないようやな」
女性A 「閉じましておめでとうございます!」
小林 「えっ・・・?」
北小岩 「どうしたことでしょう。
 町でも特級の美女が
 あいさつしてくださいました」
女性B 「あっ!
 お二人とも
 閉じましておめでとうございます!」
北小岩 「今年はキレイどころと
 気持ちのいいことができるのでは
 ないでしょうか」

「そうではありませんよ」

北小岩 「あなた様はどなたでございますか」

「私は閉じることに詳しい人です」

北小岩 「そういえばあけましてではなく、
 閉じましておめでとうございますと
 おしゃっておりました」
閉じる
ことに
詳しい
「この町では毎年数人が
 年があけたばかりなのに
 閉じてしまうのです。
 今年はあなた方二人と
 発表されました」
小林 「閉じる?
 どういうこっちゃ」
閉じる
ことに
詳しい
「お尻の穴とおちんちんの穴が
 だんだん閉じてきてしまうのです」
北小岩 「するとどうなるのでしょうか」
閉じる
ことに
詳しい
「それは各自体感してみてください」
小林 「むっ。
 便意を催してきたな」
北小岩 「わたくしは
 尿意満々でございます」

師弟が公衆トイレに駆け込むと。

ぴゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ぽたぽたぽた

北小岩 「うわ!
 ホースの先をつまんで
 勢いよく水を出した時のように、
 おちんちんの先から
 細く物凄い勢いで
 おしっこがでてしまいました!
 天井を濡らし
 そのまま落ちてきて
 わたくしの目に入りました!」
閉じる
ことに
詳しい
「明らかに外尿道口が
 閉じてきてますね」


ぷ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小林 「屁が高い音で
 長〜くなってしまった」
閉じる
ことに
詳しい
「ケツの穴が閉じかけているんです」

ぶり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小林 「むっ、
 大便が超細く
 シマヘビのようになってしまっとる。
 俺たちはどうなってしまうんや!!」
閉じる
ことに
詳しい
「心配いりません。
 北小岩さんは
 尿道が完全に閉じ小便が、
 先生は
 ケツの穴が完全に閉じ屁も大便も
 出なくなってしまいます」

閉じましておめでとう・・・。
恐ろしい新年の幕閉じである。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2022-01-09-SUN

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