小林 |
「撃ち方用意!」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「ふんどしをはずし〜」
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びゅん
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小林 |
「ケツを上げい」
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ぐいっ
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小林 |
「標的に向け」
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ぱかっ
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小林 |
「放屁〜!」
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ぷ〜〜〜〜〜っ
ばさばさばさ
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北小岩 |
「いかがでございましたか」
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小林 |
「お前の屁力では
まだカラスを撃ち落とすには
至らんな」
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北小岩 |
「わたくしの屁が
未熟であること
痛感いたしました。
しかし、天空に向け
轟かせるのはなんと
気持ちいいことで
ございましょうか」
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小林 |
「人類の楽しみのひとつや」
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それはそれとして、
師弟から50メートルほど離れたところで、
町の男が高らかに
屁の快感を味わおうとしていた。
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町の男 |
「今日は屁日和だ。
屁を10回分出さずに
我慢したぞ!
勝ってケツの穴の
緒を締めよだ」
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ぐいっ
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町の男 |
「大空に向かって
屁花火を打ち上げるぞ。
豪華10連発だ。
さあ、ケツの穴の
バルブを開くぞ!」
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しゅ〜
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町の男 |
「んっ?
屁が音を出す前に
強引に外に
引きずり出されている気がする」
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しゅしゅ〜
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町の男 |
「なんだあの野郎!
ケツの穴に
掃除機の
ホースみたいなものをさして」
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しゅしゅしゅ〜
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町の男 |
「間違いねえ!
俺の屁を
アヌスで吸ってやがる!!」
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プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜プ〜
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町の男 |
「あっ!
俺が出すはずだった屁を
ヤツのケツの穴で
こいてやがる」
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だだだだっ
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町の男 |
「逃げやがった!
そいつは屁盗人だ。
捕まえてくれ!!」
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だだだだだだだだ
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小林 |
「わけわからんことを
のたまっとるな」
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北小岩 |
「屁盗人など
聞いたことございませんね」
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先生たちはそれがいかに重大なことかに
気づかなかった。
いい音させて
ぶっぱなそうとしていた屁を奪われたあげく、
盗人の肛門に吸引され出されてしまう。
放屁を人生最大の悦楽にしている者にとって
痛恨の極みであろう。 |