KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百六拾四・・・感謝

ちりんちりん

「荷物で〜す」

北小岩 「ありがとうございます。
 先生宛とわたくし宛で
 ございますね」

びりびり

北小岩 「はっ!
 噂は本当だったのですね。
 先生!」
小林 「なんや。
 陰毛が枯れたんか」
北小岩 「違います。
 先生とわたくしの分の
 石膏が届きました」
小林 「今回ばかりは
 噂かと思ったが、
 やっぱりこの町では、
 噂で終わることはないんやな」

どういうことなのであろうか。

先生の住む町には、
長老の上のポジションに、
長老が頭の上がらない
最長老と呼ばれる女性がいる。

北小岩 「最長老さまが、
 この町の男どもはもっと
 女性に感謝すべきだと
 申されたのですね」
小林 「それで、町の全男性に
 石膏が配られた」
北小岩 「おちんちんの型をとって、
 最長老さまの委員会に
 提出するのですね」


それでどうしようというのだ。

小林 「和菓子屋と提携して、
 スアマでちんちんの型を
 再現するらしい」
北小岩 「再現と申しましても、
 一本一本長さも太さも
 違いますね」
小林 「ひとつひとつ
 忠実につくるらしい」
北小岩 「そのために
 町の予算のほとんどを
 つぎ込むのですね」

最長老の考えでは、
町の男性全員のちんちん型のスアマをつくり、
それを女性が食するという形で、
男性が女性に感謝の気持ちを示す
ということである。

それから数週間後・・・

女性A 「誰のチンスアマが
 割り当てられるのかは、
 運なのよね」
女性B 「あら。
 あなたいいわね。
 その太さに長さ、
 巨根で有名な
 Pくんのじゃない」
女性A 「きっとそうだわ」
女性B 「少し時間をおくと、
 ほどよい硬さになって
 もっとおいしんじゃない」
女性A 「そうするわ。
 ところであなたは?」
女性B 「見てよ。
 大はずれなのよ」
女性A 「何これ!」
女性B 「ペットボトルの
 蓋ぐらいしかないのよ」
女性A 「わっ!
 おまけに
 ふにゃふにゃじゃない」
女性B 「生ゴミとして
 捨てようと思うのよ」
女性A 「生ゴミに申し訳ないわね」

それは間違いなく、先生の型であろう。

それにしても男性が女性に感謝するのに、
町の予算を使ってこんなことをする必要が
あるのだろうか。
あるわけがない。

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2019-05-26-SUN

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