ちりんちりん
「荷物で〜す」
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北小岩 |
「ありがとうございます。
先生宛とわたくし宛で
ございますね」
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びりびり
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北小岩 |
「はっ!
噂は本当だったのですね。
先生!」
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小林 |
「なんや。
陰毛が枯れたんか」
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北小岩 |
「違います。
先生とわたくしの分の
石膏が届きました」
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小林 |
「今回ばかりは
噂かと思ったが、
やっぱりこの町では、
噂で終わることはないんやな」
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どういうことなのであろうか。
先生の住む町には、
長老の上のポジションに、
長老が頭の上がらない
最長老と呼ばれる女性がいる。
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北小岩 |
「最長老さまが、
この町の男どもはもっと
女性に感謝すべきだと
申されたのですね」
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小林 |
「それで、町の全男性に
石膏が配られた」
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北小岩 |
「おちんちんの型をとって、
最長老さまの委員会に
提出するのですね」
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それでどうしようというのだ。
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小林 |
「和菓子屋と提携して、
スアマでちんちんの型を
再現するらしい」
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北小岩 |
「再現と申しましても、
一本一本長さも太さも
違いますね」
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小林 |
「ひとつひとつ
忠実につくるらしい」
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北小岩 |
「そのために
町の予算のほとんどを
つぎ込むのですね」
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最長老の考えでは、
町の男性全員のちんちん型のスアマをつくり、
それを女性が食するという形で、
男性が女性に感謝の気持ちを示す
ということである。
それから数週間後・・・
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女性A |
「誰のチンスアマが
割り当てられるのかは、
運なのよね」
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女性B |
「あら。
あなたいいわね。
その太さに長さ、
巨根で有名な
Pくんのじゃない」
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女性A |
「きっとそうだわ」
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女性B |
「少し時間をおくと、
ほどよい硬さになって
もっとおいしんじゃない」
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女性A |
「そうするわ。
ところであなたは?」
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女性B |
「見てよ。
大はずれなのよ」
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女性A |
「何これ!」
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女性B |
「ペットボトルの
蓋ぐらいしかないのよ」
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女性A |
「わっ!
おまけに
ふにゃふにゃじゃない」
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女性B |
「生ゴミとして
捨てようと思うのよ」
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女性A |
「生ゴミに申し訳ないわね」
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それは間違いなく、先生の型であろう。
それにしても男性が女性に感謝するのに、
町の予算を使ってこんなことをする必要が
あるのだろうか。
あるわけがない。 |