KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の百八拾八・・・時間割


北小岩 「先生、どうされましたか。
 あまり元気がないような気がいたしますが」
小林 「いやな。
 以前に比べて股間の凛々しさに
 欠ける気がするんや。
 どうしたもんかと思ってな」
北小岩

「そうでございますか。
 わたくしなどは
まだまだ若輩者でございますが、
 それでも如意の棒に疲れが出ております。
 友だちに相談しましたところ、
 彼もまた同様でした。
 そこで二人でいろいろな意見を
 交換したのですが、
 こうするのがよいのではないかという
 方法が見つかりまして」

小林 「ほほう。
 それは?」

先生の目が、いやしく光る。

北小岩 「如意の棒が、
 規則正しい生活を送れていないことが
 大きな原因ではないかと。
 そこで」

ガラチンガラチン。

「友ですよ〜〜〜」
小林 「よう来てくれた!」

珍しく先生が、
お茶とよっちゃんイカ2ヶを台所から運んできた。

小林

「ところで、
 我が息子を再びキングコブラにするには、
 どうすりゃええんかい」

「基本に立ち返りまして、
 ちんの1日を根底から見直そうと」
北小岩 「子供の頃、
 夏休み用の時間割を
 作ったことがございますね。
 ですからイチモツ用の時間割を作って、
 きちんと生活しようということに
 なったのです」
小林 「なるほど。
 俺も長年、相棒生活が
 乱れすぎていたかもしれん。
 そう考えると、
 毎日同じスケジュールにそって
 生活することは、
 何より大事なことやろな」

三人は集中して時間割を製作するために、
別々の部屋に行き、
一時間後にお茶の間に集合することにした。

小林

「どや。
 有効な組み立てになっとるかな。
 俺は大雑把に言うと、9時起床。
 朝だちを利用しての海綿体トレーニング。
 フランクフルトソーセージの講義を聴く。
 それからブランチンチン。
 己を大きく見せるための練習。
 外人女性とのチャンスを逃さないための
 ちんちん英会話。
 贅沢なディナー。
 そして就寝や」



北小岩

「わたくしはその部分への行水で
 1日を始めます。
 それから座禅。
 その後はじっくり論語を学びます。
 仁や礼、徳のあるイチモツを
 目指したいのです。
 勉強がすみましたら、
 精進料理をいただきます。
 ちん腹を満たしましたら、
 写経をして心を落ち着かせ、
 実戦でございます」



「僕は起きたらラジオ体操、水泳、
 音楽鑑賞と進みます。
 そして、ちょんまげの練習。
 彼女の頭にすばやく美しく
 ブツをのせるための動きを繰り返すのです。
 それがすみましたら、
 たんぱく質中心の食事をとり、
 インターバルトレーニング。
 最初からMAXでいけるように、
 スタートダッシュ。
 軽くひとり遊びをしてから、実戦ですね」


先生の顔がいつの間にか
東大寺南大門金剛力士像の形相に変わっている。

小林 「二人の計画は、
 基本的には合格点にいっとるやろ。
 だがな、
 ひとつ聞き捨てならないところがある。
 実戦やと?
 お前らにお相手がいるんかい!!」
「もちろん、おりますよ。
 もしかして、先生はいい歳こいて、
 いないので」

北小岩くんが友の袖を引っ張り、目配せする。
先生は自分がモテないという事実が
白日のもとにさらされることを
最も恐れているのだ。

北小岩 「わたくしも彼も
 漢字の書き間違いを
 していたようでございます。
 これは実戦ではなく、実務でございました。
 ちんちんの周りをお掃除したり、
 ちんちん宛のメールをチェックしたりと、
 そのようなことでありました」
小林 「そうやろ!!!!!!!」

人がモテることを、あくまでよしとしない先生。
もし規則正しい生活を送り、その部分が
キングコブラやキングギドラのようになったところで、
実戦の機会が皆無なのだから、
何の意味もないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2008-05-11-SUN

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