小林 |
「実はな、昨日、
隣町の用品店でええもんを買うたんや」 |
北小岩 |
「と申しますと?」 |
小林 |
「その前にひとつ問いたいが、
おまえは男にも生理があると思うか」 |
北小岩 |
「女性とは形態が異なりますが、
あるような気がしております」 |
小林 |
「そやろ。
俺はな、男の2大生理は
ムダな勃起と夢精とにらんどる。
そこで以前から男の生理に有効な物品を
さがし求めていたんやが、
ついに手に入れたんや」 |
なんでも昨夕、小林先生が隣町を散策していたところ、
町はずれに男の生理用品店
『もっこり堂』を発見したという。 |
小林 |
「とんでもなく充実した品ぞろえやったで」 |
北小岩 |
「どんなものがあるのですか?」 |
小林 |
「例えばムダな勃起をおさめる用品や」 |
北小岩 |
「?」 |
小林 |
「かいつまんで言えば、
ムダな勃起の中でも
とりわけムダなのが
朝勃ち(あさだち)やろ。
これからいい目を見るわけでもないのに
勘違いしてデカくなり、
小便がとてもしづらくなる。
方向が定まらず
便器からはみ出てしまうことすらある。
俺はそれを避けるために、
朝勃ち時には洋式便座に座り、
ちんちんの頭を無理やり下げさせて
放尿しとるんや」 |
北小岩 |
「何も悪いことをしていないのに
強引にごめんなさいをさせられるのは、
おちんちんにとっても
不本意なことだと思います」 |
小林 |
「そこでこの『勃起チン圧軍隊蟻』や。
この箱の中に厳しい訓練を施された軍隊蟻が
69匹入っておる。
そびえ勃つちんちんの生命線、
蟻の門渡りに向かってこの蟻を放つんや。
そうすると蟻の門渡りがおびえて玉が縮みあがり、
朝勃ちが無事鎮圧されるとまあこういう寸法や」 |
北小岩 |
「軍隊蟻の派遣ですか。
とてもダイナミックな方法ですね」 |
小林 |
「それだけやないで。これを見てみい」 |
いつの間にか先生の手には、
きりたんぽのような物が握り締められている。 |
小林 |
「これは言うなれば夢精用のおむつや。
秋田名物きりたんぽをヒントに
作られたんやな。
きりたんぽ型生理用品なので
名前は『きりたんぽん』。
就寝前にちんちんに装着すれば、
白い精をおもらししても
おむつがわりになる。
多い日も安心や。
特筆すべきは
きりたんぽ同様米で作られているため、
万が一の時食べられること。
だからイチモツをよく洗ってから
装着するのがエチケットやで」 |
|
北小岩 |
「万が一の時といいますと?」 |
小林 |
「きりたんぽんを着けて寝ている最中に
大地震が起きたとするわな。
家屋が倒壊し
夜中に路頭におっぽり出される。
もし飢餓状態に陥ってしまっても
それを食べて飢えをしのげるんや。
サバイバルグッズの機能も
搭載しとるんやな。
その時そばにお腹をすかせた
美しい女性がいたとする。
そしたらすかさず差し出す。
女性は飢えから逃れられたことと
その男のやさしさに感謝感激や。
また、きりたんぽんの穴の大きさ、
深さにより男のイチモツの品定めもできる。
きりたんぽんは食欲と性欲という
人間の二大欲望をしっかり押さえた
とてつもない代物やで」 |
北小岩 |
「なるほど!
それがきっかけで女性と交際が
始まるかもしれませんね。
すでにイチモツのサイズと
いざという時のやさしさを
知っているのですから、
その後の展開も早いでしょう。
ちん心(ちんしん)ともに
器のデカい男と思われることは
間違いありません!!」 |
小林 |
「そやろそやろ。
そんなわけで、これから俺も
存分にええ思いさせてもらうで」 |
小林先生はあわよくば女性に食べてもらい
大人のお付き合いに持ち込むために、
きりたんぽんを装着して眠りについた。
その夜、地震は起きなかったが、
明け方に先生の下半身にとてつもない激震が走った。 |
小林 |
「いてえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」 |