小林 |
「お前は
最先端を意識して生きとるか」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「ほほう」
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北小岩 |
「己のこととして、
とらえております」
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小林 |
「まだまだ
ひよっこやと思っていたが、
いつの間にか
成長したようやな」
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北小岩 |
「わたくしなりに
大きくなっていければと
思っております」
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小林 |
「素晴らしい心がけや!」
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北小岩 |
「ありがとうございます」
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小林 |
「ところで、どのように
最先端を意識しとるんや」
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北小岩 |
「わたしくの最先端部分は、
おちんちんでございますね」
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小林 |
「むっ?」
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北小岩 |
「実をいうと
その最先端部分から、
透明な涙が
流れていることがあるのです」
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小林 |
「・・・」
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北小岩 |
「近頃、
敏感になってしまったようで」
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小林 |
「まさかと思ったが、
やはりそういうことだったか」
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北小岩 |
「わたくしからの報告は、
以上でございます」
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小林 |
「お前の最先端は
その程度やろ。
俺たちの町の最先端研究は
なかなかやで」
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北小岩 |
「そうなのでございますか」
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小林 |
「ともかく話を聞きにいくか」
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遠い町だと二人は、
例えばお互いの急所を火打石で打ったりするという
意味のないことをして
エネルギーにかえて訪れるのだが、
近所なのでただ歩いていった。
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北小岩 |
「申し訳ございません。
どなたかいらっしゃいますか」
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ギー ブーン
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北小岩 |
「さすが
最先端研究所でございます。
ロボットがお出迎えです」
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ギギーッ
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北小岩 |
「握手でございますか。はい」
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弟子が手を出すと、
ロボットの手が後ろに動いた。
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北小岩 |
「お尻のところに
手をやっております」
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プ〜ッ ギュッ パッ
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北小岩 |
「うげ〜っ!
臭いでございます」
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最先端
研究所
長 |
「これは私たちの最新作、
『にぎりっ屁ロボット』です」
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小林 |
「あんたが手に持っとる
スプレーはなんや」
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最先端
研究所
長 |
「『永久おならスプレー』ですね」
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小林 |
「なんや、それは?」
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最先端
研究所
長 |
「せっかくおならをしても、
儚く消えてしまいます。
しかし、
このスプレーを使えば、
おならの香りを長い時間
閉じ込めて楽しむことが
できるのです」
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巨大なしゃぼん玉の中に
屁が入っているような状態になるらしい。
す〜っ
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小林 |
「むっ、
今あそこの女が
すかしっ屁をしたな。
貸さんかい」
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先生は女性の屁にスプレーした。
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研究所
の女性 |
「何してんのよ!
私を辱しめようとしてるのね!
くらえ!!」
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女性は巨大な屁のしゃぼん玉をつかみ、
先生の顔を入れた。
バイクのヘルメットの中に、
生の屁が充満しているところを
想像してください。
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小林 |
「くっ、
臭せえ〜〜〜!!!」
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先生の町の最先端、
世の中に必要とされているものは
何ひとつありません。 |