チリンチリン
「郵便で〜す」
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北小岩 |
「ありがとうございます!
わたくし宛てでございますね」
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じろじろじろ
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北小岩 |
「薄手の白ズボンや
ぱっつんぱっつんの
スカートをはいた女性の
パンティラインのようには
透けません」
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ビリビリビリ
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北小岩 |
「むっ!
今年はわたくしが・・・。
いかがいたしましょうか」
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小林 |
「お前、
パンティびりびりびりなどと
公衆の面前でのたまっては
あかんことを口にしたな」
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北小岩 |
「あっ、先生。
実はわたくし、
町の納涼会の
主催者に選ばれてしまいました」
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小林 |
「ほほう。
お前がどんな
余興のアイデアが出せるのか
問われるな」
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北小岩 |
「そのことなのでございますが、
先生にぜひアドバイスを
いただければと思いまして」
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小林 |
「お前も無駄に歳を重ね、
ぼちぼちひとり立ちせにゃ
あかん時期やろ」
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北小岩 |
「わたくし、
幼少のみぎりより
猛々しく
ひとり勃ちしております」
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小林 |
「そっちのひとり勃ちも
大切やが、
いつまでも俺に頼っとらんで
己が出したアイデアで
勝負してみい」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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弟子は一週間寝ずに知恵をしぼり、
しかし朝勃ちは繰り返し当日を迎えた。
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北小岩 |
「本日は猛暑で
イチモツが蒸れ蒸れで
イカ臭い中、
たいして意味もない会に
お集まりくださり
ありがとうございます」
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パチパチパチ
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北小岩 |
「わたくし脳みそが
恥垢ほどしかございませんが、
ひとり勃ち、
もといひとり立ちするために
本日みなさまに
ひとときの清涼剤を
ご提供させていただくべく、
黙考を重ねて参りました。
最初のレクレーションは
こちらです」
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弟子は小型のブリキバケツを複数取りだした。
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北小岩 |
「みなさまに
チームを組んで
三列になっていただき、
それぞれ最初の方が
バケツをお尻にあてて
おならをし、
おならがこぼれないようにして
次の方に渡し
屁をプラスします。
その要領で
次々にバトンしていく
『屁のバケツリレー』です」
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小林 |
「ヤツもなかなか
考えるようになったな」
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北小岩 |
「わたくしが最後の方の後ろで
みなさまのミックス屁を
嗅がせていただき、
一番コクのあるチームが
勝ちとなります。
ではよ〜い、プ〜!!」
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プ〜! プ〜! プ〜! プ〜! プ〜! プ〜!
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北小岩 |
「みなさま快屁ですね!
ではわたくしが
嗅がせていただきます」
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ぷ〜ん ぷ〜ん ぷ〜ん
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北小岩 |
「うげげ!
ハイレベルな屁でございます。
勝者は
『蟻の門渡りチーム』です」
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うお〜〜〜!
意外に盛り上がる会場であった。
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北小岩 |
「次はチームの代表者に
一人ずつ出ていただき、
陰毛を針穴に通す戦いです。
ではよ〜い、チン!!」
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各チーム悪戦苦闘したが、
近頃とみに陰毛が勢いを失い
細くなってしまった
毛弱細志(けじゃくほそし)氏が勝利した。
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北小岩 |
「最後はメインイベントです。
特別なマラソンを
考案しました。
マラが損をするマラ損です」
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びゅん ぐさっ
「クソ暑いのに
いつまでもくだらねえことを
やってんじゃねえよ」
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北小岩 |
「あっ!
お仕置き隊の方が放った弓矢が
おちんちんに
刺さってしまいました。
痛すぎ・・・」
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ばたっ ぴくぴくぴく
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お仕置
き隊員 |
「矢にぽこちんを不能にする毒を
塗っといてやったよ。
おめえら全員、
暑苦しいから帰れよ!」
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ばっ ばっ ばっ
男たちは恐れおののき瞬時に退散した。
北小岩くんのちんちんは
痙攣したまま予断を許さないが、
それはともかく
懸命にひとり立ちしようとした弟子に
今後の活躍を期待したい。 |