もわもわもわ〜
|
小林 |
「どや?」
|
北小岩 |
「かなり効果はあると思います」
|
もわもわ〜
|
小林 |
「どや?」
|
北小岩 |
「『もわ』がひとつ
減った気がいたします」
|
小林 |
「それはええこっちゃ」
|
北小岩 |
「先生はいかがでございますか」
|
小林 |
「俺の方も、
ひとつ『もわ』が減ったな」
|
梅雨の中休み、師弟にとって大切なことは、
おちんちんを虫干しすること。
この季節、股間が蒸れやすく
イカ臭くなりがちである。
『もわ』が減ったというのは、
股間から立ち上る臭気が
若干穏やかになったということだ。
|
北小岩 |
「おちんちんが
あたたまったせいか、
睡魔が襲ってまいりました」
|
小林 |
「俺もや・・・」
|
すやすや
二人は縁側で股間を丸出しにしたまま眠りにおちた。
こげ〜っ
|
小林 |
「なんか焦げ臭くないか。
むっ、
お前のちんちんから煙が出とる!」
|
北小岩 |
「えっ?
先生のイチモツからも
出ております!」
|
師弟はほうほうのていで、
前日の雨でできた水たまりにちんちんをつっこみ、
鎮火させた。
|
小林 |
「ふう、危なかったな」
|
北小岩 |
「お隣さんの塀の上に置いてある
水入りペットボトルが
集めた太陽光が、
わたくしたちのブツを
燃やそうとするとは思いも
しませんでした」
|
小林 |
「そやな。
いっそ海に行って冷やすか」
|
健脚をいかし、尋常ではない速度で歩き通し、
海の見える公園に到着した。
|
北小岩 |
「女性たちが
潮干狩りをしているようです」
|
小林 |
「よく見てみい」
|
北小岩 |
「うわっ!
砂から顔を出しているのは
アサリではなく、
明らかにおちんちんであります」
|
砂浜を
管理して
いる人 |
「ここの砂浜は
女性専用なんだけど、
アサリもとれるけど、
お目当てはイケメンなんだ」
|
北小岩 |
「どういうことでございますか」
|
砂浜を
管理して
いる人 |
「全裸になったイケメンが、
砂の中に仰向けに
寝ているんだよ。
呼吸ができるように、
ミニ酸素ボンベをつけてね。
それで女性たちは隠れている
イケメンを見つけ、
股間を愛でるんだよ」
|
先生は管理人が持っていたミニ酸素ボンベを奪い、
姿を消した。それから30分後。
|
女性A |
「きゃ〜、何こいつ!」
|
女性B |
「イケてないというより腐ってる!」
|
女性A |
「頭きた!
熊手で思いっきり
えぐってやる!!」
|
ガリガリガリ!
|
小林 |
「うお〜〜〜!」
|
イケメンに混ざって
いい思いをしようとした先生であったが、
女性たちの逆鱗に触れ、
イチモツを深く傷つけられてしまった。
爽やかな風景である。 |