北小岩 |
「寒さで目が覚めました」
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キーンキーン
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北小岩 |
「まだ午前4時ごろでは
ないでしょうか」
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ザバーン
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北小岩 |
「むっ! 行水の音です」
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ザバーンザバーン
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北小岩 |
「外は氷点下でございましょう。
どのような益荒男が。
外に出てみましょう」
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ダダッ
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北小岩 |
「あっ!」
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凄まじいほどの益荒男かと思いきや。
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北小岩 |
「先生ではございませんか」
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小林 |
「ああ」
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北小岩 |
「下半身を
出してらっしゃいますね」
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小林 |
「へへ」
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北小岩 |
「まさか極寒の中、
冷水でおちんちん行水
されていたのですか!
なんと勇ましいことで
ございましょう」
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小林 |
「そう思ったやろ」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「町のおなご衆も
俺の勇姿をみたら
ほっとかないわな。
だが、俺のちんちんは寒さに弱い。
水をかけるふりして、
そこらにまいとった。
勘違いしたおなごと、
気持ちええ関係が結べるようにな」
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北小岩 |
「・・・」
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浅ましさ、ここに極まれり。
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小林 |
「今日から
おなごの衣替えやな。
日が昇ったら偵察にいこか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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日がこんにちはをしたので、二人して家を出る。
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おなご
A |
「よりによって、
なんでこんなのを!」
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おなご
B |
「あなたなんてまだいいわ。
私のをごらんなさいよ」
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おなご
A |
「あははははは」
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おなご
B |
「サグラダ・ファミリア
そっくりなのよ。
さすがにエッチの時、
笑われちゃうじゃない」
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おなご
A |
「毛として荘厳過ぎるわね」
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おなご
B |
「長老に抗議にいこうかしら」
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おなご
A |
「むだよ。
というか、むだ毛よ」
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どういうことかといえば、こういうことだ。
先生の町では冬になると、
女性が股間の衣替えをしなければならない。
秘所が冷えないように毛をつけるのであるが、
誰がどんな毛をつけるかは長老が決め、
その品が各女性に届くのだ。
女性らは勝手に選ばれた毛をつけて、
ひと冬越さなければならない。
そんなことする必要があるのかどうか、
それは意見が分かれるところだろう。 |