ぴゅ〜
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北小岩 |
「風が強いでございますね」
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ぴゅっぴゅ〜
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北小岩 |
「何かが飛んでまいりました」
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小林 |
「神の手の出番やな」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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なぜ、弟子の手は神の手と呼ばれているのか。
時計の針を5年前に戻してみよう。
びゅ〜!
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北小岩 |
「うあわ!
凄い風でございます」
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びゅびゅ〜 ぽ〜ん
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北小岩 |
「わたくし、
飛ばされました!」
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弟子が飛ばされたところに、
強風で身体を塀に押し付けられていた女性がいた。
がしっ
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北小岩 |
「はっ!
申し訳ございません」
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女性の秘所に手をついてしまったのだ。
そこまでならもしかすると、
不可抗力として処理されたかもしれない。
しかし、男の悲しい本能が。
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女性 |
「あんた、
今もんだでしょう!」
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北小岩 |
「えっ」
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女性は激怒し通報したのだが、駆けつけた警官は、
多くの人が川に落ちたり、
多くの女性がスカートをまくりあげられ、
パンティを飛ばされる超暴風であることを
分かっていたので、弟子の愚行を大目に見た。
あまりにラッキーだったので、
それ以来神の手と呼ばれている。
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小林 |
「その神の手で、
今何かつかんだな」
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北小岩 |
「はい。
水陸両用バスの旅
・招待券二枚でございました」
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小林 |
「よくわからんが、
行ってみるか」
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後日集合場所に出向いてみると。
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北小岩 |
「女性がたくさん
いらっしゃいますね」
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小林 |
「それも小股のぱっくり割れた
ええ女ばかりや」
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小林&
北小岩 |
「でへ、でへへへへ」
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二人のいやらしい妄想通りのことが
起こるのであろうか。
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運転手 |
「出発いたします」
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ぶ〜ん
出発して三時間ほどたっただろうか。
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小林 |
「むっ!
川の横に水がたまっとるが」
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北小岩 |
「湯気がたっておりますね。
バスがそのまま入っていきます」
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女性A |
「きゃ〜、
お湯がバスの中に入って来るわ」
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小林 |
「俺たちは
一枚しか服をもっとらんのに、
ずぶ濡れになってしもうたわ」
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女B |
「服ぬれちゃったし、
温泉みたいだし、
もう脱いじゃいましょ」
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女A |
「そうね」
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小林&
北小岩 |
「むむっ!」
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女たちはいっせいに服を脱ぎだした。
生まれてこの方、二人がこんなハッピーな時を
過ごしたことがあっただろうか。 |