がたがたん
「郵便です!」
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北小岩 |
「お暑い中、
どうもありがとうございます。
エロ本の品評会の
案内でしょうか。
グランドキャニオンの
絵ハガキでございます。
むっ!」
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弟子がうなったのも、むべなるかな。
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北小岩 |
「差出人の筆で
このように書かれております」
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『僕もついに侵食が始まりました』
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北小岩 |
「意味深長過ぎて、
まったく意味がわかりません」
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小林 |
「お前昼間っから
腰をグラインドさせるとか
チン長がどうのとか、
何言うとるんや」
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北小岩 |
「あっ、先生!
グラインドとも
チン長とも言っておりません。
この絵ハガキをご覧ください」
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小林 |
「こいつは古くからの
エロ本友だちや。
今では侵食研究家をしとる」」
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北小岩 |
「ご本人にも
侵食が始まられたのですね」
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小林 |
「そうみたいや。
事情を聞きに
いかねばならんな」
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それにしても先生には
何人エロ本友だちがいるのだろうか。
ともかく訪れると。
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北小岩 |
「お忙しいところ
大変申し訳ございません。
先生宛の絵ハガキに
書かれていた
『僕もついに
侵食が始まりました』
というお言葉が
気がかりでなりません」」
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侵食
研究家 |
「今、人間のカラダに
自然界と同じような現象が
起きているんですよ」
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北小岩 |
「そうなのでございますか!
侵食に関係しているのですか」
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侵食
研究家 |
「そうですね。
こちらの写真を
ご覧ください」
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北小岩 |
「オーストラリアの
ピナクルズ。
風雨に浸食されて
このような形になったので
ございますね」
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侵食
研究家 |
「そうなんです。
そしてこれが、
風に浸食されて
奇岩状になってしまった
玉金です」
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北小岩 |
「どういうことでしょうか。
玉金にそんなに
強い風が吹くのですか」
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侵食
研究家 |
「あまりにご無沙汰が
続いたために、
股間に強い隙間風が
吹き続け、
こうなってしまったのです」
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北小岩 |
「げげげっ!」
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小林 |
「お前は何が
侵食されたんや」
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侵食
研究家 |
「お尻の割れ目です」
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小林 |
「ケツの割れ目は
もともと侵食されてる
ようなもんやな」
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北小岩 |
「その部分に
川が流れたのでございますか」
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侵食
研究家 |
「お尻の割れ目と
蟻の門渡りを鍛えようと
毎日毎日乾布摩擦していたら、
だんだんと侵食されて、
割れ目が深すぎるように
なってしまったんですよ」
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小林&
北小岩 |
「・・・」
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侵食研究家に関していえば、
乾布摩擦をやめればすむことだと思います。 |