KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百六拾九・・・問題

小林 「ええもん、もらってきたで」
北小岩 「扇風機でございますね」

先生宅にないわけではない。
何年も前にゴミ置き場で
拾ってきたものがあるのだが、
今では羽が全部とれてしまっている。

北小岩 「これで夏を越せますね」
小林 「そやな。
 まずは急所を冷やさんとな」

先生は駄菓子屋で
2円ぐらいで売っていそうなイチモツを出すと、
扇風機に近づけた。

ぶう〜ん

小林 「生き返るわ」

ぶう〜ん

小林 「羽に吸い寄せられていくようやな」

ぶう〜ん ががっ

小林 「むっ!」

がががっ

小林 「うお〜!
 ちんちんが羽に絡まった!」

今度の扇風機もゴミ置き場から
拾って来たものであり、
カバーがなく羽がむき出しであった。
とはいえ、先生のペットボトルのフタ並みのものが
挟まったところで、大勢に影響はないであろう。

北小岩 「ところであの問題は
 どうなったのでございますか」
小林 「収束したらしいで」
北小岩 「あまりにも
 失礼な男性ですからね」

世に礼を失した者は数多いる。
果たしてどんな男なのか。

例えば電車の中。
問題の男が座っている。
おとなしそうなOLが男の隣に座った。

問題男 「んっ?
 屁の匂いがするな!」

OLは屁をしていない。
しかし、そういわれると、
中にはこのOLがこいたのではないかと
思うものもいる。
辱めといってもいい行為だ。

OL 「私じゃありません・・・」

女性は顔を赤らめて電車を降りてしまった。

例えば満員のエレベーター。
おとなしそうな女子大生が乗ってきた。

問題男 「んっ?
 屁の匂いがするな!」

女性大生は屁をしていない。
しかし、そういわれると、
中にはこの女子大生がこいたのではないかと
思うものもいる。
辱めといってもいい行為だ。

女子
大生
「私じゃありません・・・」

女子大生は顔を赤らめて電車を降りてしまった。

卑劣な行為を何度も繰り返し、
多くの女性を傷つけてきた。
いつしか町の噂になり、
ついにアマゾネス軍団の方々が立ち上がった。

ぼすっ

金玉空手黒帯の女性ファイターの蹴りが、
男の金的を捉えた。

問題男 「うう!」

気絶した男は簀巻きにされ、
奇妙な音で目を覚ますこととなった。

ぷ〜 ぷ〜 ぷぷ〜

問題男 「くっ、臭せえ〜〜〜!」

男の鼻先で、町の屁自慢たちが次々屁をしていく。
彼らの屁は、
腐っているといっても過言ではない臭さなのだ。

アマゾ
ネス
軍団の
「お前は屁が
 好きなんだから、
 一生そこで
 屁入りの空気を吸ってな!」

身から出た錆。
いや、身から出た屁とでもいうべきか。
男の身から屁は出てないが。

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2017-07-30-SUN

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