小林 |
「ええもん、もらってきたで」
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北小岩 |
「扇風機でございますね」
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先生宅にないわけではない。
何年も前にゴミ置き場で
拾ってきたものがあるのだが、
今では羽が全部とれてしまっている。
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北小岩 |
「これで夏を越せますね」
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小林 |
「そやな。
まずは急所を冷やさんとな」
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先生は駄菓子屋で
2円ぐらいで売っていそうなイチモツを出すと、
扇風機に近づけた。
ぶう〜ん
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小林 |
「生き返るわ」
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ぶう〜ん
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小林 |
「羽に吸い寄せられていくようやな」
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ぶう〜ん ががっ
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小林 |
「むっ!」
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がががっ
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小林 |
「うお〜!
ちんちんが羽に絡まった!」
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今度の扇風機もゴミ置き場から
拾って来たものであり、
カバーがなく羽がむき出しであった。
とはいえ、先生のペットボトルのフタ並みのものが
挟まったところで、大勢に影響はないであろう。
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北小岩 |
「ところであの問題は
どうなったのでございますか」
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小林 |
「収束したらしいで」
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北小岩 |
「あまりにも
失礼な男性ですからね」
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世に礼を失した者は数多いる。
果たしてどんな男なのか。
例えば電車の中。
問題の男が座っている。
おとなしそうなOLが男の隣に座った。
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問題男 |
「んっ?
屁の匂いがするな!」
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OLは屁をしていない。
しかし、そういわれると、
中にはこのOLがこいたのではないかと
思うものもいる。
辱めといってもいい行為だ。
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OL |
「私じゃありません・・・」
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女性は顔を赤らめて電車を降りてしまった。
例えば満員のエレベーター。
おとなしそうな女子大生が乗ってきた。
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問題男 |
「んっ?
屁の匂いがするな!」
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女性大生は屁をしていない。
しかし、そういわれると、
中にはこの女子大生がこいたのではないかと
思うものもいる。
辱めといってもいい行為だ。
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女子
大生 |
「私じゃありません・・・」
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女子大生は顔を赤らめて電車を降りてしまった。
卑劣な行為を何度も繰り返し、
多くの女性を傷つけてきた。
いつしか町の噂になり、
ついにアマゾネス軍団の方々が立ち上がった。
ぼすっ
金玉空手黒帯の女性ファイターの蹴りが、
男の金的を捉えた。
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問題男 |
「うう!」
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気絶した男は簀巻きにされ、
奇妙な音で目を覚ますこととなった。
ぷ〜 ぷ〜 ぷぷ〜
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問題男 |
「くっ、臭せえ〜〜〜!」
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男の鼻先で、町の屁自慢たちが次々屁をしていく。
彼らの屁は、
腐っているといっても過言ではない臭さなのだ。
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アマゾ
ネス
軍団の
方 |
「お前は屁が
好きなんだから、
一生そこで
屁入りの空気を吸ってな!」
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身から出た錆。
いや、身から出た屁とでもいうべきか。
男の身から屁は出てないが。 |