小林 |
「俺たちの町の人間は、
ドすけべか能なしがほとんどや。
だが、団結という点では
どこにも負けん」」
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北小岩 |
「はい。
いろんな場面で
力を発揮しますね」
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小林 |
「役場の壁面に
エロ画像が大写しになった時、
見ているやつら一人残らず
股間を膨らませとったな」
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北小岩 |
「まさに一致団結。
いえ、
イッチモツ団結でございます!」
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団結という言葉がまったくふさわしくないが、
なぜ役場の壁面にそんなものを大写ししたのかも
まったく理解できない。
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小林 |
「他の町の町長が
俺たちの団結の秘密を
知りたいといってな。
視察に来るんや」
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北小岩 |
「なるほど。
今日は『一斉の日』で
ございますからね」
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小林 |
「秘密を知るには、
今日が一番やろ」
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先生の町では、
年に数回団結力を高めるために、
一斉の日というものが設けられている。
ざっざっざっ
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小林 |
「来たな。
俺たちが案内役や」
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北小岩 |
「そうなのですね。
あっ、こんにちは」
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他の町
の町長 |
「忙しいのにすまんね」
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北小岩 |
「今日は
右に傾いたおちんちんを
左に戻す以外、
予定がございません」
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小林 |
「それ以上に
大切なことなどない」
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言い切るほどのことであろうか。
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北小岩 |
「そろそろ時間です」
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他の町
の町長 |
「なんのだね?」
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北小岩 |
一斉でございます」
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ピッ、ピッ、ピッ、ピ〜〜〜〜(時報)
じょ〜 じょ〜 じょ〜 じょ〜
じょ〜 じょ〜 じょ〜 じょ〜
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他の町
の町長 |
「変な音が大量にするが?」
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北小岩 |
「夏の終わりのこの日、
この時。
老若男女、
町のすべての人が
一斉におしっこをするのです」
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他の町
の町長 |
「すべての人が・・・?
君たちはしないでいいのかい」
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北小岩 |
「しております」
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小林 |
「便所で出せるやつは
そこでする」
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北小岩 |
「その時間に
用事がある人たちには、
事前に紙おむつが
配られています」
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他の町
の町長 |
「隣でしてたとは・・・。
そんなことで団結するのか」
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小林 |
「同じ釜の飯を食った
仲間のようなもんやな」
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北小岩 |
「今日は
一斉小便の日でしたが、
一斉大便の日もございます。
糞系(ふんけい)の友
というわけです」
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他の町
の町長 |
「・・・」
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一斉の日が先生の町の団結力を高めていることは
確かなようだ。
しかし、そんなしょ〜もないことをしなくても、
他に団結の方法があるような気がしてなりません。 |