KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百四拾・・・名言集

ざっざっ

北小岩 「毎日落ち葉掃除をしております。
 もうすぐ葉っぱが
 すべて散りますので、
 しばらくお掃除は
 おやすみですね」

ぴゅ〜〜

北小岩 「エロ本の1ページが
 風に舞っております」

ピカッ

北小岩 「わたくしの目が光りました。
 確かにこのエロ本は、
 先生所有のものと比べましても、
 一、二を争う
 えげつなさでございます。
 ぜひ捕獲しなければ!」

ぴゅ〜〜〜ぴゅ〜〜〜

北小岩 「あっ!
 下水の穴に
 入ってしまいました」

ぴちゃ

北小岩 「ここには汚水が
 流れているのでございますね。
 今なら間に合います」

弟子は穴の中を凝視した。

北小岩 「脳裏に焼きつけておけば、
 使えるかもしれません」

じ〜〜〜

「北小岩さん、
 何をしていらっしゃるのですか」

北小岩 「その声は、旧友の
 『ちん車回留(ちんぐるままわる)』
 さんでございますね。
 この中にとてつもなく
 えげつないエロページが
 落ちてしまったのです。
 仕方ないので
 記憶しているところでございます」
ちん車 「後からお楽しみ行為に
 使用できるかもしれませんから、
 大切なことですね」
北小岩 「ちん車さんに
 お会いするのは
 久しぶりですので、
 小林先生宅で
 お茶でもいかがですか」
ちん車 「できれば、先生の書斎を
 拝見させていただければと思います」

先生宅に着くと弟子は
さっそくちん車さんを案内した。

北小岩 「こちらでございます」
ちん車 「どんな文学作品に出会えるのか、
 楽しみにしておりましたが、
 ほとんどエロ本ですね」
北小岩 「そうですね」
ちん車 「あっ、ここに
 小林秀雄名言集がございます。
 先生はこのようなご本を
 出されているのですか」
北小岩 「いいえ、
 そんなはずはございません。
 きっと同姓同名の方の著書では。
 むっ、このこ汚い字は、
 先生が記したものです」
ちん車 「手書きですね。
 通常名言集というのは、
 その方が亡くなられた後に
 お弟子さんが編んだり、
 生前でも他の方が
 珠玉の言葉を集めたりするのでは
 ありませんか」
北小岩 「そうですね。
 何が書かれているのか、
 読んでみますね。
 え〜と、
 『金玉は笑わせるためにある』」
ちん車 「いわれてみれば、
 そんな気もいたしますね。
 例えば道に大きな杭が
 出ているとします。
 通りかかった男性が
 顔を打ってしまったら、
 こちらまで深刻な気持ちに
 なってしまうでしょう。
 しかし、男性が気づかずに
 金玉を打ったとしましょう。
 ご本人には気の毒ですが、
 思わず笑ってしまうでしょう」
北小岩 「確かにそうでございますね。
 名言の一番目がそれですと、
 つい二番目も
 知りたくなりますしね」

今のところ名言は69あるらしいのです。
価値のあるものとは思えませんが、
そのうち暇な時にでも、
またのぞいてみましょうか。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2017-01-08-SUN

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