ガヤガヤガヤ
ピカッ
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小林 |
「俺の心眼が何かをとらえた」
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北小岩 |
「よくご覧ください」
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小林 |
「あの本こそは」
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北小岩 |
「先生がお友だちから頼まれ、
10年前から探していた
名著ではございませんか」
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小林 |
「そうや」
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北小岩 |
「今を逃すと10年後まで
待つことになるかもしれません」
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小林 |
「北小岩、滑り込め!」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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ずざざっ〜
パッ
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本を
ゲット
しようと
していた
もう一人
の男 |
「しまった!」
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北小岩 |
「一瞬早くわたくしが
珠玉のエロ本を
キープいたしました」
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弟子は先生が探しているエロ本を、
他のすけべと取り合いになった時のために、
常日頃からスライディングの練習を
していたのである。
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小林 |
「でかしたぞ。
これでエロ社長も
随喜の涙を流すやろ」
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首とちんちんを長くして待っているエロ社長に
貴重なエロ本を渡すと、
社長はちんちんでお辞儀をし、
二人に『肉体美女ビアホール乾杯券』をくれた。
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北小岩 |
「肉体美女ビアホールとは
何でしょうか?」
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小林 |
「わからんが、ともかく
エロ気むんむんであることは
確かやな」
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二人は大きな声で、
自分たちでつくったアスホールの歌をうたい、
ビアホールへ向かった。
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小林 |
「セクシーやが、
随分がっちりしたおなごが多いな」
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北小岩 |
「筋肉がぱっくり
割れているようです」
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司会の
女性 |
「ではこれから、
恒例の乾杯を行います。
位置について」
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ガシッ
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小林 |
「なんや!」
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北小岩 |
「どうしたのでございますか!」
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先生と弟子は高さ1メートルほどの
二つの箱状のものに、
大股開きの形でのせられ、
馬鹿力の女性たちに動けないように固定された。
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司会の
女性 |
「では私たち、
女子プロレスラーの
前途を祝し乾杯!」
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女子
プロレス
ラーA |
「乾杯!」
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ゴンッ
Aの稲妻のような乾杯ヘッドバットが、
先生の股間をとらえた。
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小林 |
「うぐっ!」
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女子
プロレス
ラーB |
「乾杯!」
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ゴキッ
場外乱闘を得意とするBが、
ジョッキ反則乾杯を弟子の股間に繰り出した。
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北小岩 |
「ぐわっ!」
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二人の意識は、
ビールの泡のごとく消えていった。
しかし、この乾杯が
何を物語っているのかは謎である。
一言であらわせば、
どうでもよいということになるのではあるが。 |