北小岩 |
「よい天気でございますね」 |
小林 |
「そやな」 |
所持金が2円しかないため、
いつものように散歩をして、時間をつぶす二人。
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北小岩 |
「ふわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 |
小林 |
「ふわぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」 |
弟子の大あくびが師に感染した。その刹那。
ビューッ!
突風とともに、異様な物体が飛んできた。
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北小岩 |
「うげっ!」 |
小林 |
「ぐげっ!」 |
北小岩くんの口にはパンティが、
先生の口にはブリーフが、
強引にねじ込まれた形となった。
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女 |
「私のパンティ返しなさいよ!」 |
男 |
「俺のブリーフ持ってくんじゃねえ!」 |
血相をかえて駆けつける男女。
走り方がやや内股になっている。
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小林 |
「何言うとるんや!
だいたい、
なぜパンティとブリーフが飛ばされる?
お前ら真昼間から外で」 |
男 |
「るせえ!」 |
ボクッ!
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小林 |
「うぐっ!」 |
ブリーフのかわりに、パンチが口にねじこまれた。
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北小岩 |
「先生に何をするのですか!
わたくしだって、
パンティは大好きですが、
あなたのような」 |
女 |
「うるさいわね」 |
ビュッ!
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北小岩 |
「うげっ!」 |
ブラーン!
歯にパンティが挟まった状態で
力まかせに引っ張られたので、
歯が抜けてしまったのだ。
両人とも激痛により、地に伏していると、
目の前に見慣れない植物が。
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北小岩 |
「先生、何でございましょうか」 |
弟子が土を掘り。
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北小岩 |
「球根でございます。
通常ですと、
チューリップやヒヤシンスを
思い浮かべますが、
ここに生えているのはどうみても
おっぱいでございます」
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小林 |
「お前、俺と同じ境遇やと
思っとるかもしれんが、ついとるな。
少なくともお前の口に入っていたものは
パンティやったし、
今も目の前にあるのはおっぱいや。
俺の前には、
球根から生えているちんちんがある」
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おっぱいとちんちんの球根。
突然変異が起きたのであろうか。
それはともかく、弟子の方が
師匠より若干運がよいことだけは確かである。
日頃の行いは、危機的状況にあっても
如実にあらわれるので、注意されたし。
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