バン!
「うぎゃわっ!」
一人の男が、自動改札機の扉で金玉を打ち、
沈み込んだ。
「不覚でございます!」
その男はといえば、弟子の北小岩くんであった。
無賃乗車をしようとしたわけではなく、
前の男にフェイントをかけられた形になったのだ。
「すっ、すみません」
誰に謝っているのかわからぬが、
とにかく改札を通り電車に乗り込んだ。
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北小岩 |
「いつも20キロまでなら
歩いておりますので、
電車は久しぶりでございます。
吊り革を握る手がぎこちないです」 |
阿呆先生はいないようだ。
最も、いない方がよいともいえる。
「キャーッ!」
突然、車内の空気を切り裂く声がした。
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北小岩 |
「むむむっ。
これは痴漢に違いございません。
小林先生に頼るわけには参りません。
わたくしが」 |
先生などいたところで、
屁の足しにもならないだろう。
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北小岩 |
「そこのお方、
やめていただけませんか!」 |
勇気を振り絞り痴漢に近づいた
その刹那・・・。
「ギョンワーッ!」
痴漢が断末魔の声を上げた。
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北小岩 |
「凄いものを目撃してしまいました!」 |
スローモーションで見てみよう。
痴漢の手がOLのスカートに入った。
指をお尻の谷に差し込んだ。
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北小岩 |
「それからお尻の割れ目が
指を万力のように締め上げ、
抜けなくなりました。
そのままギリギリという音がし、
骨がボキッと・・・」 |
痴漢は人差し指から小指まで、
4本を一気に折られたのだ。
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北小岩 |
「御見それいたしました。
あなたさまは、毎日お尻の割れ目を
鍛えているのでございますね」 |
万力お尻
OL |
「そうよ」 |
北小岩 |
「想像を絶する鍛錬を
積んでいるのでございましょう。
虎の穴みたいなところで
修行してらっしゃるのですか」 |
万力お尻
OL |
「虎の穴じゃなくて、
尻の穴ね。
女だけで毎日洞窟に集ってるのよ」 |
北小岩 |
「わたくしもその技を
身につけたいのでございますが、
どのようにすれば」 |
万力お尻
OL |
「最初はお尻の穴の開け閉め。
毎日1000回から増やしていって、
10万回ぐらいできるようにするの。
それから引っ張りっこね。
お尻の穴を締めてロープを挟み、
まずはカブト虫と引き合う。
それからどんどん大きい動物と戦い、
最後は象と互角の戦いが
できるようにするのよ」 |
北小岩 |
「象とお尻で・・・。
凄まじいことでございます」
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万力お尻
OL |
「それぐらいになると
お尻の山も鋼のようになり、
お尻の筋肉で、
挟んだものを瞬間的にねじきれるの。
野球のバットを挟んで
打撃練習をするのも、
楽しみながらのいい練習になるわ」 |
なんだかわけわかりませんが、
凄いことだけは確かですね。
断末魔の声を上げた痴漢は、
もう片方の指で尻リベンジをくわだてましたが、
再び瞬時に折られ
指を計8本骨折した状態でお縄になりました。
めでたしめでたし。
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