小林 |
「近頃公園に
行ったか」
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北小岩 |
「いえ。
桜が咲いているので
ございますか」
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小林 |
「桜のアソコもええもんやが、
それとは違うな」
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桜のアソコがどこなのか、わからない。
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北小岩 |
「建物でも
できたのでございますか」
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小林 |
「便所かと思って
近づいたらな」
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北小岩 |
「ストリップ小屋
だったのですか」
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なぜストリップ小屋なのか、わからない。
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小林 |
「それがな、
どうやら茶室らしいんや」
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北小岩 |
「和菓子が出るのでは
ございませんか」
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小林 |
「そやろな」
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北小岩 |
「いってみましょう!」
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二人が到着すると、
師匠らしき女性が中に入っていくところだった。
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北小岩 |
「わたくしたち、
茶の道を志す
『千のずり』派のものです。
よろしければ、
あなたさまのお茶を
体験させて
いただけないでしょうか」
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女師匠 |
「千のずりさんですか。
初めてうかがうお名前ですが、
よろしいでしょう。
お入りください」
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躙り口の中をのぞくと。
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北小岩 |
「三畳でございましょうか」
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小林 |
「小間の茶室やな」
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屈強な大男の先客がいた。
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女師匠 |
「では始めましょう」
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小林 |
「むっ、
お茶ではなく
サツマイモが
まわってきたな」
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屈強な大男が、
イモを三回まわしてかぶりついた。
先生と弟子もそれにならう。
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北小岩 |
「次にニラが
出てまいりました」
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それもまた、三回まわして食す。
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女師匠 |
「では奥の間に参りましょう」
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小林&
北小岩 |
「?」
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よく見ると反対側に
大男がはまりそうなぐらい小さな躙り口があった。
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小林 |
「わけがわからんが
入ってみるか」
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そこは縦横1メートルの
ボックスのようになっていた。
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北小岩 |
「狭すぎるでございます」
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小林 |
「重なりあっとるわ」
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女師匠がお尻を三回まわすと。
ぷ〜〜〜
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北小岩 |
「くっ、臭っ!」
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女師匠 |
「お屁加減は
いかがでございますか」
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屈強な
大男 |
「大変おいしゅうございます。
次はわたくしが」
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男が三度尻を回す。
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小林 |
「やばいことになるで〜〜〜」
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ぶぶぶぶぶぶぶぶぶ〜〜〜〜〜〜!!!
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小林 |
「逃げられん!」
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北小岩 |
「げげげ〜!
腐った臭いが
いたします〜〜〜!」
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先生たちは勘違いしていたのだが、
ここは茶室ではなく、屁室だったのですね。 |