さっさっさっ
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北小岩 |
「先生の書斎の
はたきがけを
せねばなりません」
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ぱたぱた
どさっ どさっ
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北小岩 |
「大量のエロ本が
落ちてしまいました。
よっこらしょ」
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ぱらっ
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北小岩 |
「むっ!
こんなにエゲつない、
どエロをお持ちとは!」
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ごちん
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北小岩 |
「痛いでございます〜」
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小林 |
「お前、
エロ本片手に
机の下で何やっとるんや。
もしや」
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北小岩 |
「もしやではございません!
先生のエロ本を拾っていて、
机の角に頭をぶつけたのです。
目から火が出ました」
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小林 |
「そうか・・・」
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北小岩 |
「どうされたのですか?」
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小林 |
「今、町が
大変なことになっとるんや」
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北小岩 |
「そうなのですか」
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小林 |
「ある意味危機やな」
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北小岩 |
「それは非常事態で
ございます」
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小林 |
「他の町から笑いものに
されるかもしれん」
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北小岩 |
「なんとかせねばなりません。
どういうことか
確かめてまいります」
正義感の強い弟子は、
おもてに飛び出していった。
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北小岩 |
「町は静かです。
それほどの異変では
ないようですね。
向こうからおじさんが
歩いてきます」
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ぷ〜
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北小岩 |
「むっ?
確かに屁の音です。
しかし、
お尻の穴からではなく、
目のあたりから
聞こえました」
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弟子はおじさんを追いかけた。
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北小岩 |
「大変失礼なことを
うかがいますが、
今、目から
屁が出ませんでしたか」
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おじ
さん |
「そうなんだよ。
昨日から、
目が屁をするように
なってしまって、
困っているんだよ」
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北小岩 |
「わたくし、
先ほど目から
火がでましたが、
我が町に
目から屁がでる現象が
蔓延しているのかもしれません。
あっ、
女性がまいりました。
観察してみます」
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女性 |
「あっ、出そう」
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北小岩 |
「やはり目から
屁を出すのでしょうか。
よく瞳を見てみます」
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ぷ〜
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女性 |
「あんた、
わたしが目で
屁えこえたの見ただろ」
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北小岩 |
「見てしまいました。
屁が出る瞬間、
瞳が肛門に
なっておりました」
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女性 |
「やめてよ!」
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ボコッ! き〜ん!!
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北小岩 |
「うぐっ!」
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弟子は玉をヒールで蹴りあげられ、
意識を失った。
そう。この町の怪奇現象は、
瞳が瞬間的に肛門となり、
そこから屁が出ることだった。
その肛門は己の肛門そのものなので、
特に女性は放屁の瞬間
人に見られない方がいいですね。 |