リーリリリリー
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北小岩 |
「虫の音でございますね」
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リーリリリーリリリ
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北小岩 |
「この季節、
わたくしたちの耳を
楽しませてくれるのですね」
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リリーリーリーリー
マグワーイ ノー マグワーイ ノーノー
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北小岩 |
「むっ!
虫の音に混ざって、
こ汚い音がいたします」
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リリーリーリーリー
マグワーイ ノー マグワーイ ノーノー
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北小岩 |
「世にも醜い鳴き声、
聞き覚えがございます」
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オレハーマグワイターイ
オマエラハーマグワイノー
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北小岩 |
「やはり先生で
ございましたか」
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小林 |
「お前もキレイごとに
惑わされとる場合やない。
こいつら、
おったてたオスどもや。
メスと真昼間から
気持ちええことしようと
たくらんどるんや」
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風流の真裏にいる男には、
虫の音の美しさは永久にわからない。
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北小岩 |
「確かにまだ
お天道様が出ておりますしね」
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ギラギラ
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北小岩 |
「わっ!
直接見てしまいました」
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小林 |
「なぜ、
太陽が直接見られんように
ギラギラしとるかわかるか」
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北小岩 |
「核融合を
起こしているからでは
ないのですか」
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小林 |
「事はそう単純やない。
俺の友人に
太陽のギラギラについて
新説を唱えている奴がおるから、
行ってみよか」
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北小岩 |
「かしこまりました」
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ギラギラ ぐらぐら ぶすっ
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北小岩 |
「わっ!
また直接見てしまい、
目がくらんでふらついて
糞を踏み抜いてしまいました」
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どうでもいいことには構わず、先に進めよう。
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北小岩 |
「小林先生から、
太陽が人の目をくらますほど
強いギラギラを放つのには
訳があるとうかがったのですが、
どのようなことでしょうか」
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ギラギラ
に詳しい
人 |
「あなたは全裸で
たくさんの人たちに
股間を見られるのは
恥ずかしくないですか」
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北小岩 |
「わたくし、
そのような経験は
ございませんが、
きっと恥ずかしいでしょうね」
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ギラギラ
に詳しい
人 |
「さらにイチモツが
大きくなっていたら、
どうでしょう」
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北小岩 |
「それは恥ずかしいです。
はっ! もしや」
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ギラギラ
に詳しい
人 |
「そうです。
太陽の真ん中には、
巨大なおちんちんがあるのです。
おまけに他の星から
刺激を受けるとすぐに
大きくなってしまいます。
それを見られたくないために、
あれほどの強い光を
放っているのです」
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北小岩 |
「では、
真夏に特に
ギラギラが激しくなると
思われるのは」
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ギラギラ
に詳しい
人 |
「夏は特に
大きくなりやすい
のでしょうな」
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そのような説は今まで聞いたことがない。
しかし、天文学の様々な説が
塗り替えられてきた歴史を考えると、
一笑に付すわけにはいかない。
太陽のギラギラについては、
これからも注目せざるを得ないであろう。 |