KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百弐拾参・・・太陽の秘密

リーリリリリー

北小岩 「虫の音でございますね」

リーリリリーリリリ

北小岩 「この季節、
 わたくしたちの耳を
 楽しませてくれるのですね」

リリーリーリーリー

マグワーイ ノー マグワーイ ノーノー

北小岩 「むっ!
 虫の音に混ざって、
 こ汚い音がいたします」

リリーリーリーリー

マグワーイ ノー マグワーイ ノーノー

北小岩 「世にも醜い鳴き声、
 聞き覚えがございます」

オレハーマグワイターイ
オマエラハーマグワイノー

北小岩 「やはり先生で
 ございましたか」

小林 「お前もキレイごとに
 惑わされとる場合やない。
 こいつら、
 おったてたオスどもや。
 メスと真昼間から
 気持ちええことしようと
 たくらんどるんや」

風流の真裏にいる男には、
虫の音の美しさは永久にわからない。

北小岩 「確かにまだ
 お天道様が出ておりますしね」

ギラギラ

北小岩 「わっ!
 直接見てしまいました」
小林 「なぜ、
 太陽が直接見られんように
 ギラギラしとるかわかるか」
北小岩 「核融合を
 起こしているからでは
 ないのですか」
小林 「事はそう単純やない。
 俺の友人に
 太陽のギラギラについて
 新説を唱えている奴がおるから、
 行ってみよか」
北小岩 「かしこまりました」

ギラギラ ぐらぐら ぶすっ

北小岩 「わっ!
 また直接見てしまい、
 目がくらんでふらついて
 糞を踏み抜いてしまいました」

どうでもいいことには構わず、先に進めよう。

北小岩 「小林先生から、
 太陽が人の目をくらますほど
 強いギラギラを放つのには
 訳があるとうかがったのですが、
 どのようなことでしょうか」
ギラギラ
に詳しい
「あなたは全裸で
 たくさんの人たちに
 股間を見られるのは
 恥ずかしくないですか」
北小岩 「わたくし、
 そのような経験は
 ございませんが、
 きっと恥ずかしいでしょうね」
ギラギラ
に詳しい
「さらにイチモツが
 大きくなっていたら、
 どうでしょう」
北小岩 「それは恥ずかしいです。
 はっ! もしや」
ギラギラ
に詳しい
「そうです。
 太陽の真ん中には、
 巨大なおちんちんがあるのです。
 おまけに他の星から
 刺激を受けるとすぐに
 大きくなってしまいます。
 それを見られたくないために、
 あれほどの強い光を
 放っているのです」
北小岩 「では、
 真夏に特に
 ギラギラが激しくなると
 思われるのは」
ギラギラ
に詳しい
「夏は特に
 大きくなりやすい
 のでしょうな」

そのような説は今まで聞いたことがない。
しかし、天文学の様々な説が
塗り替えられてきた歴史を考えると、
一笑に付すわけにはいかない。

太陽のギラギラについては、
これからも注目せざるを得ないであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2016-09-11-SUN

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