KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の七百九拾四・・・割れる

小林 「今日は
 町内会議があるらしいな」

ぶるぶる

小林 「お前、震えとるな」
北小岩 「町内会議と申しますのは、
 女性有識者会議ですか」
小林 「今回は違うな」
北小岩 「ほっといたしました」
小林 「実は俺も
 ほっとしとるんや」
北小岩 「以前、
 女性有識者会議で決まった、
 女性にエッチな狼藉を
 働いた男は
 世界最強のボンドで
 ちんちんを電信柱に
 くっつけられるという
 恐ろしいことを
 実行された人がおりました」
小林 「五月五日には、
 ピラニア千匹分という
 歯の力を持った
 空飛ぶ鯉のぼりを放たれ、
 ちんちんを噛み砕かれた者が
 多数出たな」
北小岩 「そんな地獄絵図に
 突き落とされる会議では
 ないのですね」
小林 「そのようやな」
北小岩 「男性も参加されるのですか」
小林 「女五人、男五人と聞いとる」
北小岩 「やっとまともな議会に
 なっていく気がいたします」
小林 「自由に見学できる
 らしいから、
 行ってみるか」

二人は安堵のためか、いつにも増して
ふんどしの中で玉袋をぶらんとさせ、
会議場に足を運んだ。

女性A 「今、女性たちの間で
 問題にされているのが、
 男どものえげつない
 スカートめくりなのよ」
女性B 「今度スカートめくりしたら、
 そいつをしばりつけて
 ちんちんとキングコブラを
 闘わせることにしましょう」
女性C 「賛成!」
男性A 「それは危険すぎる!」
男性B 「ちんちんを
 失うかもしれないじゃないか」
男性C 「断固反対だ!」
女性A 「仕方ないわね。
 決をとりましょ。
 賛成の人?」
女性
五人
「は〜い!」
女性A 「反対の人?」
男性
五人
「おう!」
女性C 「割れたわね。
 あれ出して」

隣の女性がテーブルの上に、
粘土のようなもので作られた
お尻そっくりのものを出した。

女性C 「票が真っ二つに
 割れたのは、
 お前らのせいよ。
 これでも割る気なのか。
 くらえ!」

粘土のお尻の割れ目を
裂くように、
さらに割れ目を広げた。

メリメリメリッ

男性A 「うっ!
 なんか変だ」

男性B 「俺もだ!
 ケツの割れ目が
 裂ける〜!」

その怪現象は男全員を襲い、
男たちは票を賛成にかえた。

女性D 「よかった!」
女性E 「全員一致ね!」

男たちがスカートめくりをした場合、
ちんちんを丸出しにした状態で縛られ、
エロ本を見せられて
無理やり屹立させられたモノを、
キングコブラと
闘わされることとなった。

それにしても、町の女性たちが
お尻に触れずに遠隔で
割れ目を広げることができたのは
なぜだろう。
摩訶不思議でもあるし、
怖ろしすぎることでもある。
 

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
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2019-12-22-SUN

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