しと
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北小岩 |
「梅雨でございますね」
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しとしと
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北小岩 |
「空を見上げて、
天の恵みを
いただきましょう」
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あ〜ん
ごくっ
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北小岩 |
「とてもおいしい気が
いたします」
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小林 |
「お前、今雨を飲んだやろ」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「雨が雲の
しょんべんということは、
知っとるんやな」
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北小岩 |
「わたくし、
存じませんでした」
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小林 |
「雲にはおっさん雲と
セクシー雲がおるのを
知っとるか」
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北小岩 |
「セクシー雲は
ちょっとエッチな
女性雲さんでございますね。
わたくしが飲んだのは、
セクシー雲のおしっこに
間違いございません」
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小林 |
「違うな。
お前はこ汚いおっさん雲の
小便を飲んだんや」
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北小岩 |
「げげっ」
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どうでもいいことなので、話を進めよう。
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小林 |
「今年も
大発生したそうやな」
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北小岩 |
「そうでございますか!」
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小林 |
「見物に行くかな」
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二人ともうれしそうなのは、
なぜだろうか。
ぴょ〜ん
ぽん
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ミニ
スカの
女 |
「いや〜ん!」
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ぴょ〜ん
ぽん
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ミニ
スカの
女 |
「そこはやめて〜!」
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ミニスカートの女が
なぜ切なげな声を出したのか。
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北小岩 |
「秘所ガエルで
ございますね」
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秘所ガエルとは何であろうか。
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小林 |
「何度も何度も
ジャンプして、
女性の一番敏感なところを
つつく蛙やな」
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北小岩 |
「この町の
梅雨の風物詩でございますね」
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小林 |
「そやな」
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この季節、先生の町では他にも
『パンティ噛み切り虫』や、
9時になると女性の秘所を舐める
文字通りの『舐めくじ』も大発生しているという。
変な町には、変な生き物がいる。 |