何の変哲もない一日。
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小林 |
「今日の予定は?」
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北小岩 |
「そうでございますね。
お庭の小石を三ミリほど
右に移動させようかと思います」
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小林 |
「それで終わりなのか」
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北小岩 |
「はい。
しいて言えば、
己に握りっ屁をかまして、
昨日の屁と香りが違うかどうか
確かめることもいたします」
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小林 |
「考えようによっては、
貴族的な時間の使い方をしとるな」
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北小岩 |
「そこまでおっしゃっていただくと、
わたくしといたしましては、
とても光栄でございます」
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小林 |
「うらやましくはないがな」
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北小岩 |
「先生のご予定は
いかがでございますか」
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小林 |
「まず、庭の小石を
三ミリほど左に移動させる」
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北小岩 |
「はい」
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小林 |
「そして、
己に握りっ屁をかまして、
明日の屁と香りが違うかどうかの
基準にするんやな」
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北小岩 |
「さすが先生でございます。
わたくしなどは過去の屁と
比べてしまいますが、
先生は未来のために
今日の屁を嗅ぐのでございますね」
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小林 |
「うむ」
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感心することではないであろう。
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北小岩 |
「ともかく、今日も一日、
余裕がありますね」
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小林 |
「もう一つぐらい、
何かやってもええな。
そや、ここから三十キロほど
離れたところに発明家がおって、
そこには常に
エロいアシスタントがおるんや。
行ってみよか」
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二人は己の陰毛をペンチで引き抜き、
その痛さを原動力として
発明家の研究所に向かった。
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小林 |
「着いたな」
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発明家 |
「先生じゃないですか」
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小林 |
「何か発明できたか」
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発明家 |
「社会に役立つものができました。
まず、これを飲んでください」
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特殊ドリンクを飲むと。
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小林 |
「むっ、
急に小便がしたくなった」
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柱の後ろに隠れていた
常にエロいアシスタントが
腕をからませてきた。
そのまま一緒にトイレに入ると。
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小林 |
「もれそうや。
それにしてもやけに
細長い小便器やな」
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じょ〜
先生が放尿を始めた刹那、
常にエロいアシスタントが
険しい声を発した。
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常に
エロい
アシス
タント |
「便器から外した場合は、
お仕置きが待ってます!」
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小林 |
「なんじゃそりゃ。
あっ」
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じょぼぼぼ
じゅわじゅわじゅわ
便器に溜まっていた小便が沸騰しだした。
びゅん
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小林 |
「うお〜〜〜!」
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斜めに寝ていた小便器が勢いよく立ち上がり、
沸騰した小便がちんちんを直撃した。 |
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確かに便器を汚く使う輩は多い。
しっかりと命中させるべきであろう。
とはいえ、
このような発明が必要なのか、否か。
どっちなんでしょね。 |