KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の六百弐拾八・・・お店

ひゅ〜〜〜

北小岩 「猛暑の頃には、
 秋など二度と来ないと思いましたが、
 しっかりと来るものですね」

ひゅ〜〜〜

北小岩 「風が冷たくなると、
 身が引き締まる思いでございます」

ふ〜〜〜〜

北小岩 「新鮮な空気を
 肺の奥まで吸い込みましょう」

ぷ〜〜〜〜

北小岩 「むっ!
 今確かに不穏な音がいたしました」

もわもわもわ〜〜〜

北小岩 「しまったでございます!
 これは町で一番
 屁が臭いといわれている
 『屁腐礼放(へぐされはなつ)』さんの
 糞っ屁でございます!!
 肺の奥まで
 吸い込んでしまいました!」

ごほごほごほ

小林 「お前、
 何吐きそうになっとるんや」
北小岩 「あっ、先生。
 わたくし、屁腐礼氏の
 とびっきりの屁を
 体内に入れてしまいました」
小林 「屁腐礼があそこにおるな。
 50メートル離れとるのに
 恐ろしい男や」
北小岩 「もしわたくしの危篤状態が
 回復しない場合には、
 救急車を呼んでいただけますか」
小林 「屁の匂いを嗅いだぐらいで
 救急車を呼んだら、
 俺まで怒られてしまうわ」
北小岩 「この世が今終わったと
 思わせるほどの
 破壊力を持っておりますが、
 確かに先生の
 おっしゃる通りでございます」
小林 「それよりな、
 町に二軒新しい店が
 できたらしいんや」
北小岩 「どのようなお店でございますか」
小林 「二軒とも飲食店や」
北小岩 「それは結構でございますね」
小林 「それぞれの店のタダ券を
 一枚ずつ入手したから、
 別々に行ってみるか」
北小岩 「はい!」

先生が向かったのは回転寿司だった。
席に着いたのだが。

小林 「寿司が回っとらんな」

グインッ グルグルグルグルル〜

小林 「うお〜!」

突然回りだしたのは、先生のイスだった。
あまりの高速に、先生の服は飛ばされ、
いつの間にか全裸になっていた。

バ〜ン!

先生は弾き飛ばされ、カウンター上空へ。
その時ベルトコンベアーで
巨大なシャリが運ばれ、
その上に落ちるとちんちんを隠すように
海苔が巻かれた。

寿司職人 「シャリをダメにしましたね。
 三万円いただきます!」


そこはキャッチ回転寿司だったのだ。
一方北小岩くんは。

北小岩 「このお店には
 巨大なレンジがございますね。
 『チンするピザ』って、
 どういうものでしょうか」

チン!

女性店員 「はい、チンできました。
 チンの用意はいいですか」

どこからかアマゾネス軍団の方々が現れ、
北小岩くんを取り囲み、
ズボンとパンツを同時におろされてしまった。

アマゾ
ネス
軍団の人
「チンの用意いいですよ」
北小岩 「もしや!」

そのもしやであった。
焼きたてのチーズが
ぐつぐつうなっているピザを、
ちんちんにかぶされてしまった。

北小岩 「うお〜〜〜!」


もしみなさまが先生の住む町を訪れた際には、
くれぐれもお店にはお気を付けください。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2016-10-16-SUN

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