ひゅ〜〜〜
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北小岩 |
「猛暑の頃には、
秋など二度と来ないと思いましたが、
しっかりと来るものですね」
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ひゅ〜〜〜
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北小岩 |
「風が冷たくなると、
身が引き締まる思いでございます」
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ふ〜〜〜〜
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北小岩 |
「新鮮な空気を
肺の奥まで吸い込みましょう」
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ぷ〜〜〜〜
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北小岩 |
「むっ!
今確かに不穏な音がいたしました」
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もわもわもわ〜〜〜
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北小岩 |
「しまったでございます!
これは町で一番
屁が臭いといわれている
『屁腐礼放(へぐされはなつ)』さんの
糞っ屁でございます!!
肺の奥まで
吸い込んでしまいました!」
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ごほごほごほ
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小林 |
「お前、
何吐きそうになっとるんや」
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北小岩 |
「あっ、先生。
わたくし、屁腐礼氏の
とびっきりの屁を
体内に入れてしまいました」
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小林 |
「屁腐礼があそこにおるな。
50メートル離れとるのに
恐ろしい男や」
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北小岩 |
「もしわたくしの危篤状態が
回復しない場合には、
救急車を呼んでいただけますか」
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小林 |
「屁の匂いを嗅いだぐらいで
救急車を呼んだら、
俺まで怒られてしまうわ」
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北小岩 |
「この世が今終わったと
思わせるほどの
破壊力を持っておりますが、
確かに先生の
おっしゃる通りでございます」
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小林 |
「それよりな、
町に二軒新しい店が
できたらしいんや」
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北小岩 |
「どのようなお店でございますか」
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小林 |
「二軒とも飲食店や」
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北小岩 |
「それは結構でございますね」
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小林 |
「それぞれの店のタダ券を
一枚ずつ入手したから、
別々に行ってみるか」
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北小岩 |
「はい!」
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先生が向かったのは回転寿司だった。
席に着いたのだが。
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小林 |
「寿司が回っとらんな」
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グインッ グルグルグルグルル〜
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小林 |
「うお〜!」
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突然回りだしたのは、先生のイスだった。
あまりの高速に、先生の服は飛ばされ、
いつの間にか全裸になっていた。
バ〜ン!
先生は弾き飛ばされ、カウンター上空へ。
その時ベルトコンベアーで
巨大なシャリが運ばれ、
その上に落ちるとちんちんを隠すように
海苔が巻かれた。
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寿司職人 |
「シャリをダメにしましたね。
三万円いただきます!」
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そこはキャッチ回転寿司だったのだ。
一方北小岩くんは。
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北小岩 |
「このお店には
巨大なレンジがございますね。
『チンするピザ』って、
どういうものでしょうか」
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チン!
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女性店員 |
「はい、チンできました。
チンの用意はいいですか」
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どこからかアマゾネス軍団の方々が現れ、
北小岩くんを取り囲み、
ズボンとパンツを同時におろされてしまった。
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アマゾ
ネス
軍団の人 |
「チンの用意いいですよ」
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北小岩 |
「もしや!」
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そのもしやであった。
焼きたてのチーズが
ぐつぐつうなっているピザを、
ちんちんにかぶされてしまった。
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北小岩 |
「うお〜〜〜!」
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もしみなさまが先生の住む町を訪れた際には、
くれぐれもお店にはお気を付けください。 |