KOBAYASHI
小林秀雄、あはれといふこと。

しみじみとした趣に満ちた言葉の国日本。
そんな国のいとおもしろき言の葉を一つ一つ採取し、
深く味わい尽くしていく。
それがこの項の主な趣向である。



其の四百参拾壱・・・正月の行事

小林 「油断しとったら、
 正月が過ぎて数日たつな」
北小岩 「仕方ございませんね」
小林 「大みそかはヤバかったもんな」
北小岩 「そうでございます。
 まさかあのようなことになろうとは」
小林 「療養生活を余儀なくされたからな」

どういうことであろうか。
大みそかから新年を迎えるまでを再現してみよう。

・・・町のお寺にて・・・

小林 「除夜の鐘の最前列やで」
北小岩 「早くから並んだかいが
 ございましたね」
小林 「後10秒で2013年や」
北小岩 「カウントダウンが始まりました。
 あっ、お坊様が撞木を引きました」

ビュン

お参り
の人
「危ない!」

ゴーン

撞木がはずれ、先生の玉を直撃。

北小岩 「大丈夫でございますか!」
小林 「う〜っ、
 金玉があけましておめでと〜」

玉が砕け悶絶した先生は、
撞木にブタの丸焼きのように括りつけられ、
お坊さんたちに家まで運ばれた。

小林 「そんなこんなで、
 やっと立ち上がれるようになったわな」

北小岩 「ご無理はなさらないほうがよいですが」
小林 「せっかくの正月や。
 いつもの行事があるやろ。
 行ってみるか」

まだ玉が本調子とは言えない師は
弟子に支えられ、
玉に添え木をして河原に向かった。

北小岩 「始まってますね」

若い女性がパンティを脱ぎ、
それを竹ひごで作られた
四角状のものに貼りつけた。
紙の足をつけ。

若い女性 「行きます!」

凧糸を持ち、全力で走った。

小林 「ほほう」
北小岩 「ずいぶん高く揚がっていきますね」
小林 「絶景といっても過言ではないな」

先生の町の恒例行事なのであるが、
この時期パンティ凧揚げ大会が催されるのだ。
脱ぎたてのパンティを凧として
使用しなければならない。

なぜそのように恥ずかしい大会に
参加する女性が数多いるのかと言えば、
町が賞金として優勝者に
69万円を贈呈するからである。

若い女性 「みなさ〜ん、私のパンティが、
 一番高く揚がってますよね。
 私が優勝したら、プレゼントしますよ」


パチパチパチパチパチパチ
パチパチパチパチパチパチ

見物人は絶大なる拍手で応え、
髭の町長は満足そうにうなずいた。
しかし、こんなアホらしい凧揚げを、
町を挙げてすること自体、
どうにかしているであろう。

小林秀雄さんへの激励や感想などは、
メールの表題に「小林秀雄さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2013-01-06-SUN

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