先生宅前の道で、誰かが立ち話をしている。
大したことのない男たちに見える。
誰かと思えば、弟子と幼なじみであった。
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幼なじみ |
「俺、補欠になったんだよ」
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北小岩 |
「補欠でございますか。
サッカーか何か、
始められたのですか」
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幼なじみ |
「いや、スポーツじゃないんだよ」
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北小岩 |
「まったく想像がつきませんね」
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幼なじみ |
「俺がなったのは、
友人の『ちんちんの補欠』
なんだよ」
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北小岩 |
「なんと!」
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幼なじみ |
「友人のちんちんが
使い物にならなくなったと
するだろ」
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北小岩 |
「はい」
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幼なじみ |
「その時に俺が補欠として
出場するんだよ」
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北小岩 |
「そういうことが、
この世にあり得るので
ございますか」
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幼なじみ |
「そうだよ」
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北小岩 |
「すでに出場されたのですか」
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幼なじみ |
「ああ。
俺の友人の彼女は
ぱっつんぱっつんの
いい女なんだけど、
近頃友人のブツが調子悪くて、
緊急で夜のお相手をしたんだよ」
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北小岩 |
「うらやましいでございます」
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幼なじみ |
「思い出すだけでも
よだれが流れてくる」
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小林 |
「君たちそこで
何を話しているのかね」
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北小岩 |
「あっ、先生。
実は幼なじみが」
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小林 |
「今の話、
聞いてないでもないな」
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気持ちのいい思いをする話になると、
瞬時に地獄耳となる。
それが先生である。
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小林 |
「君の知り合いで
補欠を求めている女性は
いないかな」
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幼なじみ |
「ちょうどよかった。
実は依頼を受けて、
探していたんですよ」
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小林 |
「仕方ない。
なってやるとするかな」
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幼なじみ |
「依頼人の人妻は、
この近所に住んでいますね」
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人妻のもとを訪れた先生は、
補欠契約をかわした。
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人妻 |
「さっそくだけどお願いするわ」
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小林 |
「お安い御用や」
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先生がよだれをたらす。
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人妻 |
「夫の股間を見ると
腹が立って仕方ないから
竹やりでついたら、
再起不能になったのよ。
つまんなくて。
だから、
あんたに出場してもらうわ」
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ぐさっ!
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小林 |
「うげ〜〜〜!」
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人妻は隠し持っていた竹やりで、
先生のいちもつはつらぬかれた。
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人妻 |
「すっきりした!
補欠になってくれて、
ありがとう!」
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気を失った先生に向かって、
お礼の言葉を述べるのであるが・・・。
男性のみなさまは、
ちんちんの補欠になる場合、
くれぐれもリサーチを重ねて
判断したほうがよさそうです。 |