ぶるぶるぶる
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北小岩 |
「先生、
緊張して震えているので
ございますか」
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小林 |
「武者震いやな」
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北小岩 |
「わたくしたちが
フランス料理の
マナー教室に招かれるとは
思いませんでした」
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小林 |
「エロ本仲間の社長が、
誰かから券をもらい、
それがまわってきたんや」
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北小岩 |
「わたくしたちも、
これからハイソに
なっていくので
ございましょうか」
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小林 |
「当然や」
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北小岩 |
「ついにわたくしたちが
輝く時が来たのですね」
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小林 |
「そやな」
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北小岩 |
「当然教室は、
美しい女性で
あふれているでしょうね」
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小林 |
「もちろんや」
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北小岩 |
「そこにスマートな
マナーをマスターした先生と
わたくしが登場する」
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小林 |
「入れ食いやろうな」
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北小岩 |
「ウハウハでございますね。
わたくし、何年か前に
フランス料理の
マナーの本を拾って
保管しておりました。
読んでみます。
え〜と。
まずはナプキンを広げす。
フランス料理のナプキンは、
月のものに使用すると
大きすぎます」
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小林 |
「ほほう」
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北小岩 |
「ナイフは右手、
フォークは左手に
持ちますが、
ナイフをおちんちんの上に
落とさないように
しましょう」
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小林 |
「確かにな。
これだけ知っとれば、
おなごらがほっとかんわな」
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北小岩 |
「先生、お時間です。
まいりましょう」
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卑しい心を持った二人が会場に入っていく。
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小林 |
「むっ、おなごが見当たらんな」
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北小岩 |
「どうしたことで
ございましょうか」
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主催者 |
「これからマナー教室を
始めます。
まずは先生方の模範演技を
ご覧ください」
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身長2メートル以上ある大男と、
剣の達人と思しき男が現れた。
達人の前にはテーブルセッティングされている。
ブホ〜〜〜〜〜〜〜ッ!
大男が皿に向かって巨大な屁をこいた。
シャッシャッ パクッ
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北小岩 |
「今、氏は屁を
ナイフとフォークで
食べやすい大きさに切り、
フォークの後ろにのせて
食べました!」
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主催者 |
「経験が大切です。
あなた方も
やってみてください」
師弟はテーブルの前に移動し、
ナイフとフォークを手に持った。
ブホ〜〜〜〜〜〜〜ッ!
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北小岩 |
「臭すぎるでございます!」
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小林 |
「屁が腐っとる!
ナイフやフォーク
どころやないで〜〜〜。
ゲボボッ!!」
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フランス料理のマナー教室ではなく、
腐乱屁(フランへ)料理の
マナー教室だったのでした。 |